きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

3月11日。未曾有の被害をもたらした東日本大震災からはや2年が経ちました。多くの爪痕を残した震災は、当時競馬会にも大きな影響を残しました。

3月12、13日と予定されていた開催は3場すべて中止。震源地に近い福島競馬場ではスタンドや天井の壁が崩落、壊滅的な状況になり、中山競馬場でも天井が落下するなどの被害を受けました。また各地のウインズや施設でも損傷が見られ、以前は週末となると多くのファンで賑わっていたウインズ新宿は、いまなお東日本大震災の影響により営業を休止し、平成26年の竣工を目指して建替工事を実施することになっています。

震災直後には、電力不足による計画停電も行われました。電力を気にしながらの開催で、照明を落とした館内に震災の陰を色濃く引きずった中でのレースでした。

福島競馬場が復旧工事の間、2回福島の代替開催が中山競馬場で行われ、当協会では七夕賞のレース後に東日本大震災被災地支援チャリティーオークションを開催。会員の皆さんからの協力と、ファンの皆様からの温かい想いを受け、落札額を被災地支援金として日本赤十字社へ拠出いたしました。また震災後より当協会では、一般競走において個人会員の優勝に贈っている記念品の一部を義援金として拠出しつづけています。

あの日から2年。競馬は震災前と変わらぬようにレースが行われるまでになりましたが、この日になると震災直後の混乱を思い出します。東日本大震災により被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

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