きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2015.8.16 北海道シリーズ唯一のダート重賞

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は札幌と新潟で重賞レースが予定されています。札幌のメインはエルムステークス、新潟のメインはサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念です。札幌競馬場のメイン・エルムステークスは今年で20回目を数えるダート重賞で、北海道シリーズ唯一のダート重賞になります。

創設は1996年で、創設時は「シーサイドステークス」の名称で函館ダート1700mが舞台でした。当時を振り返ると、その前年の1995年に中央競馬と地方競馬の交流がスタート。「交流元年」と位置づけられた1995年につづき、翌年の1996年には中央所属馬が出走可能な地方競馬で行われるオープンクラスの重賞競走は9レースから19レースに増加、翌年には中央、地方にまたがった全国統一グレードの導入が決まるなど、中央と地方の交流活性化へ向けての動きが加速していた時期でした。
翌年から開催場所は札幌競馬場へ移設。名称も「エルムステークス」に変更され、G3の格付けがされます。創設当時から地方馬への門戸は開放されていますが、2001年のレースでトーホウエンペラーが2着に入ったのが最高着順です。

エルムステークスで想い出すのが2012年のレースです。
4連勝で札幌に乗り込んできた超新星ローマンレジェンドに古豪エスポワールシチーが相対した年で、最後の直線手前から両馬の叩き合いとなりローマンレジェンドがエスポワールシチーをクビ差破ってダート界の頂点へと歩を進めていった結果に沸いたレースでした。

さて今年はどんな展開となるでしょうか。新たなダート界の星の誕生を期待したいです。

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