きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

人馬ともに嬉しい重賞初制覇

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先週は新潟のレパードステークスのほか、小倉ではサマー2000シリーズの第3戦目となる小倉記念が行われました。
軽ハンデ51キロの4歳牝馬マローブルーが3.5倍で1番人気に支持され、今年1月に京成杯を勝った3歳馬ベルーフが6.0倍で2番人気、マーメイドステークス4着からの参戦となるウインプリメーラが6.8倍で3番人気、前走新潟大賞典で7着のパッションダンスが7.3倍で4番人気、一昨年の優勝馬メイショウナルトが7.6倍で5番人気、前々走の鳴尾記念でラブリーデイの3着に入っているアズマシャトルが8.8倍で6番人気と、ここまでが10倍を切るオッズで上位人気を形成。上位混戦模様の中でのスタートとなりました。

勝ったのは6番人気のアズマシャトルでした。
道中は後方5、6番手につけてのレースで、最終コーナー手前から大外から追い出され、残り200mを切ったところで一気に前を走るベルーフ、ウインプリメーラを捉えて差し切り勝ち。2着ベルーフには1馬身1/4差をつけて優勝となりました。
アズマシャトルは父ゼンノロブロイ、母父マルゼンスキーの血統になります。2歳時の暮れにはラジオNIKKEI杯2歳ステークスでのちのダービー馬ワンアンドオンリーの2着に入るなど実力の片鱗は早くから見せていた馬です。3歳クラシック出走後すぐに条件戦を勝ち上がったアズマシャトルでしたが、オープンで勝ち名乗りを挙げるまであと一歩のレースが続きました。今年1月の白富士ステークスを勝ちひと息入れて、休み明け3走目で嬉しい初の重賞タイトルとなりました。

そのアズマシャトルを初重賞制覇に導いた鞍上の松若風馬騎手にとっても、これが初の重賞制覇となります。
松若風馬騎手は昨年デビュー。47勝を挙げて4年ぶりとなるJRA賞最多勝利新人騎手を受賞した注目の若手ジョッキーです。今年の小倉記念は、人馬ともに次なる飛躍が楽しみになるレースとなりました。

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