きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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16日、阪神競馬場行われたメイクデビュー阪神(芝1800m)に注目を集める超良血馬ラストグルーヴが登場、残り200mで一気に先頭に立ち、鮮やかに初陣を飾りました。

ラストグルーヴの父はディープインパクト、母はエアグルーヴで、エアグルーヴは97年オークスで女王に輝くと、翌年には17年ぶりの牝馬による天皇賞(秋)制覇、ジャパンカップ2着と史上最強の牝馬と呼ぶにふさわしい男勝りの勝負根性を魅せた馬でした。

エアグルーヴは1998年の有馬記念でグラスワンダーに歴史を譲り引退、繁殖入りするとサンデーサイレンスと結ばれたアドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯を連覇、初年度産駒から大物を送り出しました。

その後も、ダンスインザダークとの間に産まれたフォゲッタブルが菊花賞2着になると、キングカメハメハとの仔ルーラーシップはクイーンエリザベスカップを制覇しその名を海外にも轟かるなど、エアグルーヴは活躍馬を世に送り出し、偉大なる血を残し続けてきました。

エアグルーヴは2010年第10仔を誕生させると繁殖生活を引退。ラストグルーヴは、名牝エアグルーヴの最後の仔になります。

昨年6月、ダービーの翌週から始まった2010年世代の新馬戦は今週が最終週となり、牡馬・牝馬ともに主役不在の混戦のまま春のクラシックを迎えようとしています。

オーラス週で見事デビューを飾ったラストグルーヴは偉大なる血を今後どのように開花させていくのでしょうか。牝馬クラシック戦線がとても楽しみになってきました。

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