きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サクラバクシンオー14年連続JRA重賞勝利

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先週日曜に行われたアイビスサマーダッシュでのベルカントによって、サクラバクシンオー産駒は14年連続でのJRA重賞勝利となりました。
サクラバクシンオーは1989年産まれで1992年にデビュー。初戦を2着に5馬身差をつけ圧勝し、翌年クラシックを目指してスプリングステークスに出走するもミホノブルボンの12着に敗れクラシックを諦めたところからサクラバクシンオーの伝説が始まりました。

スプリングステークス以降、マイル、短距離路線を歩むことになったサクラバクシンオーは古馬になりそのスプリンターとしての才能を開花させます。1993年に暮れのスプリングステークスを優勝し父サクラユタカオーに初のG1タイトルをプレゼントすると、翌年のスプリングステークスでは日本レコードで連覇を果たしラストランを飾ります。

種牡馬になったサクラバクシンオーは自身のスプリント能力を産駒へと受け継ぎ、マイルから短距離馬を中心に産駒を送り出します。
中には中山大障害、中山グランドジャンプを勝ったブランディスのような仔もいますが、多くはスプリント、マイルに勝ち馬が集中。2002年にはショウナンカンプが高松宮記念を逃げ切って勝ち、父の影響を強く受け継いだスピードでG1タイトルを手のしました。
サクラバクシンオー産駒というと、最近ではグランプリボスを想い出します。2010年に朝日杯フューチュリティステークスを制覇したグランプリボスは、翌年のNHKマイルカップを勝って3歳マイル王の座を極め、古馬になってからも安田記念2着2回、昨年暮れの香港マイルで3着とサクラバクシンオー譲りのスピードと力強さを歩んだ馬でした。

14年連続JRA重賞勝利は、トサミドリ、ダンスインザダークと肩を並べて歴代6位のタイ記録となるようです。サクラバクシンオーは2011年に他界。現3歳世代が最後の産駒になります。
亡きサクラバクシンオーの血が大舞台で再び燃え盛るか、ベルカントの走りに期待がかかります。

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