きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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19日に高知競馬場で行われた黒船賞(ダート1400m)は、単勝1.5倍の人気を集めたセイクリムズンが、直線でのダイショウジェットとの競り合いを制し連覇を達成しました。

セイクリムズンは昨年このレースから4連勝をあげ、JBCスプリントではタイセイレジェンドの2着と好走し、今年2月のフェブラリーステークスでも16番人気の評価ながら4着に入る走りを魅せていました。

セイクリムズンの父エイシンサンディは1993年産まれでバブルガムフェロー、ダンスインザダーク、ロイヤルタッチ、イシノサンデー、ローゼンカバリーらと同期のサンデーサイレンス2世代目の産駒になります。当時期待の良血馬でしたが、ケガが原因でデビューを断念。エイシンサンディはレースに出走することなく引退を余儀なくされます。偉大なる父の血に母エイシンウイザードが短距離重賞や古馬牝馬路線で活躍していたことから3歳にして種牡馬入り。種付け料はゼロからのスタートでした。

しかしエイシンサンディは、初年度産駒から活躍馬を世に送り出します。母ユウコウターナとの間に産まれたミツアキサイレンスが、兵庫チャンピオンシップを制覇。佐賀記念、名古屋グランプリの地方ダート競走だけでなく、阪神大賞典では4着に入るなど3億円以上稼ぎ出し父の血を高めていきました。

エイシンサンディは種牡馬生活今年で18年目を迎えます。昨年は12頭に種付けを行いました。種牡馬一筋で生きてきたエイシンサンディにぜひG1の戴冠をプレゼントしてあげてください。

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