きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

サマーマイルシリーズ開幕

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日曜、中京競馬場で行われる中京記念は今年で63回目を数えるレースです。
夏競馬を盛り上げるサマーシリーズは、スプリント、マイル、2000と3つのカテゴリで競われますが、中京記念はマイルシリーズの開幕戦を飾るレースになっています。

中京記念は中京競馬場で行われている重賞レースとしては最も古い歴史を持つレースで、創設は1953年。当時は夏場のダート1800mで行われていました。1957年に春開催に移行。春の中京開催の名物ハンデ競走として親しまれてきました。1970年に芝2000mに変更となり、その後、2011年まで中京を舞台にした中距離レースとして定着します。2012年にサマーマイルシリーズが開始され、中京記念は夏開催に移動となり舞台も芝1600mに変更となっています。

さてその中京記念ですが、マイルになってからはフラガラッハが2012年、2013年と連覇。昨年はサダムパテックが7番人気の低評価を覆して優勝しました。
2012年に優勝したフラガラッハはそのまま2012年のサマーマイルシリーズでトップを飾りますが同ポイントで3頭並び優勝とならず、翌年は中京記念優勝後、関屋記念、京成杯オータムハンデと走りきり2013年のサマーマイルシリーズ優勝を飾っています。昨年優勝馬のサダムパテックは、第3戦の京成杯オータムハンデに出走し優勝確定を狙うもサマーマイルシリーズ第2戦の優勝馬クラレントに勝利を取られ、2位の成績に終わりました。

サマーマイルシリーズではチャンピオン馬の関係者に対し、褒賞金として馬主に2,400万円、厩舎関係者に600万円をそれぞれ交付されます。2013年のサマーマイルシリーズ覇者フラガラッハのように、中京記念優勝後、第2戦の関屋記念、第3戦の京成杯オータムハンデキャップと大きく敗れるも出走ポイントが加算されシリーズ優勝のケースもあります。重賞レースの舞台でもう一歩の競走馬にとり、ハンデ戦が入り混じるサマーシリーズはG1タイトルを手にするのとは違った形で孝行できる舞台でもあります。さて今年、サマーマイルシリーズはどんなドラマが展開されるでしょうか。

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