きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳馬のレベル

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北半球ではどの国も春から初夏にかけてのクラシックシーズンから、秋の大一番に向けて古馬と3歳馬が力比べをするチャンピオンファイトへと舞台を移しつつあります。
先週イギリスでは牡牝混合のエクリプスS、アイルランドでは牝馬限定のプリティポリーSで早速それぞれの陣営の有力馬同士の激突が実現しました。フランスは来週14日の革命記念日に行われる3歳チャンプ決定戦のパリ大賞が潮目になります。日本でもG1戦線は安田記念、宝塚記念から3歳の出走が認められまが、今年も残念ながらフレッシュな若駒の参戦はありませんでた。

もともと牡馬は3歳のうちに速さ・強さと底力を満天下に示して種牡馬価値を高めたら、さっさと引退してしまうのが賞金の安い向こうの文化ですから、このシーズンからドンドン古馬に挑戦していくのはごく自然なローテーションです。ガリレオもフランケルも名馬は皆んなこの道を通ってきています。調教なども3歳時にピークを持ってくるような秘伝のノウハウがあるんでしょうね。牝馬は稼ぎやすい限定レースに恵まれていることもあり、G1・14勝の女帝ゴルディコヴァ、凱旋門賞3連覇を目指すトレヴのように割と長く走ってくれるようですが。

とは言え、斤量差があってもこの時期の古馬は並みの3歳馬には骨っぽい相手です。簡単には勝てません。だからこそ価値があるんでしょうが。エクリプスSは09年のシーザスターズ以来、3歳馬の勝利は途絶えています。プリティポリーSは11年のミスティフォーミーが最後でした。4、5年に1頭の勘定です。とすればそろそろ?明日は今年の3歳馬のレベルを探ってみます。

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