きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋を実感させた3馬身半

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日曜福島競馬場では3歳ハンデ重賞のラジオNIKKEI賞が行われました。
勝ったのは1番人気のアンビシャスでした。レースを振り返ると、マルターズアポジーが先手を奪い外からロジチャリス、その後ろにミュゼゴーストが並びレースを引っ張る形で展開。アンビシャスは中団につけて4コーナーで馬群をさばいて徐々に進出し、直線で一気に突き抜けての勝利でした。2着ミュゼゴーストには3馬身半差をつけてのゴールで、2着ミュゼゴースト、3着マルターズアポジー、4着ロジチャリスといずれも前残り競馬をトップハンデを背負いかつ中団から差し切っての完勝と、アンビシャスの強さが際立ったレースとなりました。久しく1番人気の勝利がなかったラジオNIKKEI賞でしたが、実に2005年以来となる1番人気の勝利となりました。

アンビシャスは父ディープインパクト、母父エルコンドルパサーの血統です。昨年11月にデビュー。つづく千両賞も勝ち年明けに共同通信杯に出走し敗れたものの、のちの二冠馬ドゥラメンテに皐月賞2着馬リアルスティールを相手に3着に入る走りを魅せていました。毎日杯では僅差の3着にこそなれど、次走のプリンシパルステークスでは出遅れながらもきっちりと実力を示して勝利を飾り、そして今回の重賞初勝利へとつなげました。

プリンシパルステークスでダービー優先出走権を手にしながらも距離適性を考慮して回避したアンビシャスですから、秋は伝えられているように毎日王冠から古馬との激突に向かうことになるのでしょうが、いずれにしても秋が楽しみになる強さを魅せてくれました。

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