きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2015.7.5 才能開花へ向けての序章

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は中京と福島でそれぞれ重賞レースが組まれています。中京のメインはサマースプリントシリーズ第2戦のCBC賞、福島のメインは3歳重賞ラジオNIKKEI賞です。

ラジオNIKKEI賞は、1952年に中山4歳ステークスとして創設されたレースで、創設当時は4月上旬に皐月賞の前哨戦として行われていました。1954年に6月下旬へ以降。福島に移ったのは1979年からで、1955年～1967年まで出走資格は“除東京優駿競走の勝馬”と記され、ダービー優勝馬は出走できませんでした。ダービーのあとに行われる3歳重賞で、ダービーに出走できなかった馬が多く出走することから「残念ダービー」と称されていた時期もありました。レース名は「中山4歳ステークス」「日本短波賞中山4歳ステークス」「日本短波賞」「ラジオたんぱ賞」そして今の「ラジオNIKKEI賞」と改称され、「ラジオたんぱ賞」の方が馴染み深い古いファンの方も多いかもしれませんね。

そのラジオNIKKEI賞ですが「残念ダービー」といった敗者復活戦の様相は薄れ、才能を秘めた馬たちが秋あるいはそれ以降に向けての序章といったレースの印象が高まっています。
2006年のレースでは2着に入ったソングオブウインドがその後ひと夏休養を挟んで神戸新聞杯をステップに菊花賞を制覇、翌年2007年の優勝馬ロックドゥカンブはその後菊花賞で1番人気に支持されるまで成長しましたし、2着のスクリーンヒーローは古馬になってからジャパンカップを制覇、11着とこのときはまだその才能を持て余していたショウワモダンはその3年後に安田記念を優勝するまでになっています。最近では2012年のレースに出走したダイワマッジョーレが古馬になりマイルチャンピオンシップで2着する活躍をみせています。

今年は16頭の出走馬が集いました。ぜひ秋、あるいは将来へ向けて可能性を魅せてください。

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