きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2015年上半期G1売上

ようこそいらっしゃいませ。

宝塚記念が終わり、2月のフェブラリーステークスから始まった中央競馬上半期G1の日程が終了しました。
東京、阪神開催が終了し、今週から舞台は函館、福島、中京となり夏競馬が本格化していきます。7、8、9月と灼熱のもとでレースが繰り広げられ、中央の下半期G1は10月4日のスプリンターズステークスからスタートします。

一昨年から振り返れば、2013年の有馬記念で日本の競馬を牽引してきた三冠馬オルフェーヴルが引退し、2014年の売り上げへの影響はどうなることかと思われていました。しかしジェンティルドンナにジャスタウェイと世界でその名を轟かせ、またG1のレースごとに王者がめまぐるしく入れ替わりジャパンカップ、有馬記念で各王者が激突する構図が出来上がり、終わってみれば全体の総売上2兆4936億2772万9400円で前年比 103.7%と3年連続の増収となりました。

さて今年ですが、G1の売り上げを前年比 を加えて並べてみると下記のように推移しています。

* フェブラリーステークス…116億2840万2100円(前年比 103.2%)
* 高松宮記念…112億2385万2500円(前年比 110.7%)
* 桜花賞…160億9053万9800円(前年比 105.3%)
* 皐月賞…168億3778万0700円(前年比 96.6%)
* 天皇賞(春)…197億7021万6100円(前年比 102.7%)
* NHKマイルカップ…129億0063万6700円(前年比 99.0%)
* ヴィクトリアマイル…136億9812万8100円(前年比 103.9%)
* オークス…157億5842万9900円(前年比 96.6%)
* ダービー…240億2684万400円(前年比 102.0%)
* 安田記念…160億3426万9200円(前年比 98.3%)
* 宝塚記念…195億7533万7300円(前年比 112.7%)

11レース中、前年比を割ったのは4レースで残り7レースはプラスになっています。微減にとどまっているレースもあり、G1の売り上げだけみれば良好な結果で推移していると言えるのではないでしょうか。ただファンが継続して馬券を購入する原動力となるのは、レースの予想と馬券を的中したときの喜び、あるいは馬券を超えた競走馬の走りが多くを占めます。宝塚記念では大きく出遅れたゴールドシップ絡みの馬券およそ117億円あまりが、ゴールを待たずして悲鳴やため息となって紙くずになってしまいました。その波乱もまた競馬が抱え持つ要素のひとつではありますが、やはり強い馬が期待に応えて強いレースを魅せることがドラマの王道でもあります。
売り上げのよい流れを下半期に継続していくためにも、この夏新たなヒーローの登場と春のレースを走り抜けた各馬のさらなる成長に期待のエールを送りたいと思います。

×