きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

競馬の祭典、日本ダービー!

ようこそいらっしゃいませ。

今週は現3歳世代の頂点を決める日本ダービーが行われます。
東京の芝2400mで行われる日本ダービーは、日本のホースマンなら誰しもが憧れ、そしてこのレースを制することが最高の栄誉とされます。
今年で第82回を迎える日本ダービーですが、この「ダービー」という名は世界各国の競馬場で使用され、3歳馬の頂点を決めるレースとして広く周知されており、イギリスでダービーを創設した第12代ダービー卿エドワード・スタンレー氏の名前に由来します。

クラシック2冠目となる日本ダービーですが、『もっとも幸運な馬が勝つ』とも言われ、2012年に生まれた約6800頭のサラブレッドの頂点を決めるレースですから、『競馬の祭典』と呼ぶにふさわしいビッグレースです。
日本ダービー歴代の優勝馬には名馬の名がずらりと並び、その優勝馬は日本競馬史にきら星のごとく輝かしい足跡を残しています。
今年も素質ある有力馬たちが新緑のターフに集結します。

注目はやはりクラシック一冠目の皐月賞を制し、三冠馬への資格を有するドゥラメンテ。
皐月賞ではM・デムーロ騎手の手綱に導かれ、素晴らしい瞬発力を発揮してクラシック一冠目を制覇。まだまだ未完成な部分がありながらも5戦3勝〔3・2・0・0〕と連対率は100%と完璧に近い成績を残しています。
皐月賞から400m距離が長くなりますが、父キングカメハメハは2004年のダービーを制していますから父仔制覇も十分に狙えるでしょう。

対するは皐月賞トライアルの弥生賞を完璧なレース運びで完勝したサトノクラウン。
前走の皐月賞では4コーナーで外に振られるアクシデントもあり、本来持つ力を十二分に発揮できず、不完全燃焼でした。
今回はそのうっぷんを晴らす意味も込めて、リベンジの一戦になるでしょう。

その他にも皐月賞2着のリアルスティールやレース巧者の才能と無類の勝負根性をみせたキタサンブラック、トライアルの青葉賞では勝負所で見せた力強い末脚が武器のレーヴミストラル、父ディープインパクト・祖母エアグルーヴの超良血馬であるポルトドートウィユらも当然、優勝を狙ってきますから注目を集めている有力馬も決して油断はできないでしょう。

3歳時の一年間にしか出走できない一世一代の大舞台でこれまでに数多の名勝負が繰り広げられてきました。
昨年は皐月賞馬イスラボニータとワンアンドオンリーとが壮絶なる叩き合いを演じ、胸が熱くなる素晴らしいレースを見せてくれました。
将来有望な18頭の若駒が集う日本ダービーでは、一体どんなドラマが見られるのか、今から発送のファンファーレが待ち遠しいですね。

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