きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ダービーウィーク

ようこそいらっしゃいませ。

先週のオークスが終わり、今週はダービーウィークです。
今年のダービーは皐月賞馬ドゥラメンテに2着のリアルスティール、この2頭が話題の中心となっています。ドゥラメンテとリアルスティールはこれまで2度同じ舞台を走りました。初の激突となった共同通信杯では先に抜けだしたドゥラメンテを馬場内からリアルスティールが半馬身交わして勝利すると、2度目の激突となった皐月賞では直線で先頭に立ったリアルスティールを後方から一気の末脚であっという間に交わし1馬身半差をつけて共同通信杯の借りを返しました。ドゥラメンテとリアルスティールは1勝1敗の五分。舞台は東京に変わりリアルスティールに逆転の一撃はあるのか、それともドゥラメンテが堂々と二冠を達成するのか、あるいはこの2頭を超える新たなヒーローが登場するのか、各紙面では本番当日まで盛り上がることでしょう。

ダービーは今年で82回の歴史を迎えます。
歴代の優勝馬の名前を見渡すと、ある年は怪物の走りにただただ驚愕し、ある年は人馬が抱えるドラマに運命を感じ、ある年は伝説の誕生に歓喜しと、ダービーはその年、その年によって異なる物語が描かれ、脳裏に刻まれ、そして語り継がれていると改めて思います。ある年は戦国ダービーと呼ばれた年もありました。されど、この舞台で名を刻んだ馬はいずれも世代頂点にふさわしい名馬であり、時代を創った英雄でした。

今年この偉大なる歴史に生きる一頭として名を刻むのはどの馬でしょうか。ひとつの伝説の始まりの予感がします。

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