きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳マイル王からの躍進

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GWの真っただ中に行われたG1ウィーク初戦の天皇賞(春)は二連覇中のフェノーメノが出走を回避するなどアクシデントはありましたが、それ以上にゴールドシップの優勝はお見事でした。昨年の宝塚記念以来のG1制覇となり、G1通算6勝を達成。三冠馬オルフェーヴルやブエナビスタ、ジェンティルドンナらに並びました。JRAのG1勝利記録は7勝が最高記録ですから、今後の活躍が楽しみですね。

変わって今週は3歳の若駒たちによるマイル王決定戦NHKマイルカップが行われます。1996年に創設され、今年で20回と歴史は浅めですが、歴代の優勝馬にはそうそうたる馬名が並びます。
1997年優勝のシーキングザパールは翌年のフランスで日本調教馬として初となる海外G1を制覇し、1998年のエルコンドルパサーは同年のジャパンカップを優勝、2000年のイーグルカフェと2001年のクロフネは後のジャパンカップダートを制しており、優勝馬による大きな飛躍が見られます。

近年では本レースで好成績を残した馬がダービーへ向かう傾向も強くなり、タニノギムレットやキングカメハメハ、ディープスカイらがNHKマイルカップを経て日本ダービーを制しています。クラシックの王道路線が皐月賞から日本ダービーへ向かうならば、こちらはNHKマイルカップから向かう変則路線での挑戦になります。

今年も躍進を願う素質馬たちが東京競馬場の芝1600mに集結しました。

皐月賞から参戦組のクラリティスカイや3戦3勝と無敗のままG1優勝を目指すアルビアーノ、ニュージーランドトロフィー組からは優勝馬のヤマカツエース、アルマワイオリらなど多彩なメンバーが参戦予定です。
3歳マイル路線の王者を決めるレースであると同時に今後の輝かしい未来を占う上でも非常に楽しみな一戦となりそうですね。

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