きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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土曜の東京競馬場と京都競馬場で今年のダービーの行方を占う重要なレース、プリンシパルステークスと京都新聞杯が行われました。

プリンシパルSは、7番人気のサムソンズプライドが逃げて1000m通過タイム1分2秒5のマイペースに持ち込み、人気のミエノワンダーを振り切って優勝、3連勝でダービーの舞台へ名乗りを上げました。

京都新聞杯では、ディープインパクト産駒のキズナが単勝1.4倍の圧倒的人気で観客の視線を集めて出走。1000m通過が59秒2となったレースを、最後方からゆったり追走し、最後の直線では一頭次元の違う末脚を披露して他馬をまとめて差し切り、前走の毎日杯につづく完勝でダービーの舞台へ向かうことになりました。

キズナを手がける佐々木晶三調教師に京都新聞杯とくれば2005年のダービーを思い出します。あの年のクラシックはディープインパクト一色でした。ダービー当日、東京競馬場にはディープインパクトの馬像まで用意され、まさに勝ってくれと言わんばかりのお膳立てに単勝1.1倍の圧倒的支持を受けてのフィーバーぶりでした。そのディープに真っ向から挑戦状を叩きつけたのが佐々木晶三調教師が手がけたインティライミでした。インティライミは、京都新聞杯からダービーに乗り込み前々のレースを仕掛けディープを崩しに行った姿は、敗れてもなお拍手を送りたくなる見事な走りでした。

そのダービーでディープに鞍上していたのが、キズナにまたがる武豊騎手でした。あの年から8年。立場が変わって迎える今年のダービーは、どんなドラマの結末となるのでしょう。

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