桜通信

2013年3月21日 / 晴れ 最高気温:13 °C 最低気温:5 °C

枝垂れ桜(正門) 中山馬主協会60周年記念植樹

中山馬主協会60周年を記念して植樹されたしだれ桜は、年々競馬場の環境に適応して、美しい淡い桃色の花を咲かせるまでになりました。

開花数は、まだまだ少ないのですが、今後が楽しみですね。
枝垂れ桜というと、京都の舞鶴市にある吉田の枝垂れ桜が有名ですね。

樹齢300年といわれる古木と樹齢80年の二対の若木の桜で、そのルーツは江戸時代に勅勘(お咎め)受け、丹後に配流となった公家の権中納言中院通勝卿の心を慰めるため親しい友人らが苗木を送ったことに始まるとされています。この桜は曹洞宗瑠璃寺境内に位置し、なかでも樹齢300年といわれる古木は舞鶴市の文化財に指定されています。

染井吉野(向正面)

競馬場周辺にある桜は約400本。うち、馬場外周にあるのは約200本。おおよそ半数のソメイヨシノが馬場を彩っています。
桜といえばソメイヨシノを想像する方が多いのではないでしょうか。

そんなソメイヨシノの名前の由来知っていますか?
江戸末期から明治初期ころに、江戸の染井村(現在:東京都豊島区駒込)に集落を作っていた造園師や植木職人たちによって育成されていたようです。

西行法師の和歌にも詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで「吉野」「吉野桜」として広まり、ヤマザクラと混同されないために染井村の名をとって「ソメイヨシノ」(染井吉野)と名付けられたのです。
競馬場のソメイヨシノたちは、まだ3〜4分咲きくらいですね。

満開になる日が待ち遠しいですね。

染井吉野(正門前)

先週までは花芽ばかりだったソメイヨシノですが、春らしい好天に恵まれ、日に日に花芽の開花が始まりました。
競馬場正門前あるソメイヨシノは、中山競馬場に来場する皆さんを出迎えてくれているようです。

正門から道路を挟んで逆側にあるゲートらしきもの。この柱は何かご存知ですか?
うっかりすると素通りしてしまいがちですが、由緒あるものなんですよ。

平成2年に競馬場を改修工事した時に、広くファンに親しまれていた「旧正門」をメモリアルゲートとして移設したものなのです。

桜と歴史の融合。なんとも感慨深いものですね。

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