海外だより
日本馬がアメリカ最大のヒーロー復権に貢献?
勝者は、その首を咲き誇る薔薇のレイで艶やかに飾られ、万雷の喝采とともに尊崇されるケンタッキーダービーの季節がやって来ました。遡(さかのぼ)ること7カ月、毎年9月中旬にチャーチルダウンズ競馬場から出発した出走権ポイントを争う『ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー』シリーズの激闘も終わり、毎年5月第1土曜日(今年は5月3日)に同じチャーチルダウンズ競馬場に、選び抜かれた20頭が集まってきます。世界一の生産大国アメリカで生まれた2万頭近いサラブレッドのほとんどが、この日に憧れ、ここを目指して、厳しい馴致や調教を積まれてきます。ゲートインするだけでも大変な栄誉です。アメリカン・ホースマンの〝5月第1土曜のチャーチルダウンズ〟への思いとこだわりはわれわれの想像を遥かに超えるものがあるのでしょう。
しかし、昨今は出走権のボーダーライン上にある馬は、出られるか分からないレースに向けての調整の難しさもあって、ダービーをあっさりスキップして、出走頭数の少ないプリークネスSやベルモントSに直行する陣営も少なくありません。今年も残り少ないゲートイン切符を巡って、複雑な駆け引きが行われているようですが、日本調教馬に関しては、『ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー』のジャパンラウンドを圧倒的な強さで勝ち抜いてきたルクソールカフェ、その中東・欧州ラウンド最終戦のUAEダービーを逃げ切ったアドマイヤデイトナともに文句なく出走圏内にあり、枠順も不利と言われる大外は避けられそうですから、胸を張って堂々と出陣できるのは幸いです。
ご存じのようにルクソールカフェは、近年のアメリカが生んだ最大のヒーロー・アメリカンファラオの血を享(う)けて誕生しています。なにしろ37年ぶりに誕生した三冠馬ですから、人々の熱狂ぶりも半端ではありません。種牡馬としても大きな期待を寄せられたのですが、こちらは日本では走るが、故国アメリカやヨーロッパではイマイチな現状で、ここまでフェブラリーSを勝ったカフェファラオが、アメリカンファラオ育ての親ボブ・バファート調教師も認める代表産駒とされています。言うまでもなくルクソールカフェの全兄で、しかも同じ堀宣行厩舎で薫陶を受けています。ここは三冠馬アメリカンファラオ復活のラストチャンスかもしれません。最大のヒーローの復権が日本調教馬の貢献で実現するとしたら、トランプ大統領も大喜びしてくれるに違いありません。
しかし、昨今は出走権のボーダーライン上にある馬は、出られるか分からないレースに向けての調整の難しさもあって、ダービーをあっさりスキップして、出走頭数の少ないプリークネスSやベルモントSに直行する陣営も少なくありません。今年も残り少ないゲートイン切符を巡って、複雑な駆け引きが行われているようですが、日本調教馬に関しては、『ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー』のジャパンラウンドを圧倒的な強さで勝ち抜いてきたルクソールカフェ、その中東・欧州ラウンド最終戦のUAEダービーを逃げ切ったアドマイヤデイトナともに文句なく出走圏内にあり、枠順も不利と言われる大外は避けられそうですから、胸を張って堂々と出陣できるのは幸いです。
ご存じのようにルクソールカフェは、近年のアメリカが生んだ最大のヒーロー・アメリカンファラオの血を享(う)けて誕生しています。なにしろ37年ぶりに誕生した三冠馬ですから、人々の熱狂ぶりも半端ではありません。種牡馬としても大きな期待を寄せられたのですが、こちらは日本では走るが、故国アメリカやヨーロッパではイマイチな現状で、ここまでフェブラリーSを勝ったカフェファラオが、アメリカンファラオ育ての親ボブ・バファート調教師も認める代表産駒とされています。言うまでもなくルクソールカフェの全兄で、しかも同じ堀宣行厩舎で薫陶を受けています。ここは三冠馬アメリカンファラオ復活のラストチャンスかもしれません。最大のヒーローの復権が日本調教馬の貢献で実現するとしたら、トランプ大統領も大喜びしてくれるに違いありません。