海外だより
競馬世界地図が塗り替えられる
『我々は早くも今年のベストレースを見たのかもしれない』。
サラブレッド血統センターで活躍され、海外競馬にも造詣(ぞうけい)が深い秋山響さんが、サウジカップ総括の1行目を、こう書き起こしています。一言に凝縮すれば、その通りでしたね。サウジカップの興奮と感動を一番リアルに伝えてくれる言葉だと思いました。本当に素晴らしいレースを見せてもらいました。ロマンチックウォリアーは初ダートとは思えない堂々とした駆けっぷりで、一度経験していたら勝負の行方は分からなかったとシミジミ思わされました。フォーエバーヤングの絶望の淵から蘇るような魂の走りの凄まじさに言葉を失いました。〝今年一番〟だったのは間違いありませんでした。
秋山さんの直観は、早速その翌日、競馬の母国イギリスで伝統を権威を誇る老舗競馬メディア「タイムフォーム」が発表したレーティングによって正しさが裏付けられました。タイムフォーム誌はサウジカップのフォーエバーヤングのにレーティング131+、首差で続いたロマンチックウォリアーに同129を付与しています。もちろん今年の世界一の数値になります。となると、『今年のベストレース』というのも大袈裟ではなく、大言壮語でもありません。日本で有名なのはIFHA(国際競馬統轄機関連盟)傘下の世界各国ハンデキャッパーの合議で決められるロンジン社提供のワールド・ベスト・レースホース・ランキングによるレーティングなのはご承知の通りです。ヨーロッパ中心に競馬をウォッチし続けているタイムフォーム誌と世界全体に目配りするロンジン社とでは微妙なバイアス(隔たり)があるようです。数字だけを言えば、大ざっぱに3〜4ポンド程度の差異が生じています。これはレーティングに対する考え方の差異であり、どちらが正しい間違っているという問題ではないでしょうね。タイムフォームがフォーエバーヤングは「131+」と判定するなら、ロンジン流に翻訳すれば「127」、もしくは「+」評価を上乗せして「128」と考えるか、ちょっと面倒ですが、そうした分かりやすい問題です。となると「128」は昨年のロンジン社ランキングが世界一に認定した英ダービー馬シティオブトロイ並びにドバイワールドカップでウシュバテソーロを8馬身半ぶちぎったローレルリバーに与えられたレーティングと全く同じになります。サウジカップのフォーエバーヤングは3着だったウシュバテソーロに10馬身の大差を付けていますから、単純に考えれば129とかでも良い気がするのですが、シーズンが幕を開けたばかりの時季に世界最高タイというのは凄いことです。
そのタイムフォーム誌が、サウジカップのレーティングについて追加で解説記事を掲載しました。ちょっと異例かもしれません。今、ダート界で何が起きているのか?世界のホースマンの多くが想像もしなかった日本産の日本調教馬によるチャンピオン誕生の背景にながあったのか?そんな分かりやすく、親切な解説記事になっています。同社のハンデキャッパーによれば「フォーエバーヤングは派手さはありませんが、ジェニュイン(本物)ですし、勝ち方を知っています。メイダン競馬場の経験もあるので、ドバイワールドカップも勝てるでしょう」とサウジからドバイへ、これまで誰もなし得なかったカップ連覇の展望を熱く語っています。ちなみに同社レーティングのダート部門の現役馬ランキングでは、フォーエバーヤングが131ポンドで1位、昨年のドバイ王者ローレルリバーロマンチックウォリアーが129ポンドで2位タイ、アメリカの快速馬フィアースネス127ポンド、BCクラシックの覇者シエラレオーネ126ポンドが上位を占めています。大手ブックメーカーの前売りオッズでもフォーエバーヤングは1.8倍と抜けた1番人気に推されています。競馬の世界地図がどう変わっていくのか?凄いシーンをリアルタイムで目撃できそうです。ワクワクが止まりません。
サラブレッド血統センターで活躍され、海外競馬にも造詣(ぞうけい)が深い秋山響さんが、サウジカップ総括の1行目を、こう書き起こしています。一言に凝縮すれば、その通りでしたね。サウジカップの興奮と感動を一番リアルに伝えてくれる言葉だと思いました。本当に素晴らしいレースを見せてもらいました。ロマンチックウォリアーは初ダートとは思えない堂々とした駆けっぷりで、一度経験していたら勝負の行方は分からなかったとシミジミ思わされました。フォーエバーヤングの絶望の淵から蘇るような魂の走りの凄まじさに言葉を失いました。〝今年一番〟だったのは間違いありませんでした。
秋山さんの直観は、早速その翌日、競馬の母国イギリスで伝統を権威を誇る老舗競馬メディア「タイムフォーム」が発表したレーティングによって正しさが裏付けられました。タイムフォーム誌はサウジカップのフォーエバーヤングのにレーティング131+、首差で続いたロマンチックウォリアーに同129を付与しています。もちろん今年の世界一の数値になります。となると、『今年のベストレース』というのも大袈裟ではなく、大言壮語でもありません。日本で有名なのはIFHA(国際競馬統轄機関連盟)傘下の世界各国ハンデキャッパーの合議で決められるロンジン社提供のワールド・ベスト・レースホース・ランキングによるレーティングなのはご承知の通りです。ヨーロッパ中心に競馬をウォッチし続けているタイムフォーム誌と世界全体に目配りするロンジン社とでは微妙なバイアス(隔たり)があるようです。数字だけを言えば、大ざっぱに3〜4ポンド程度の差異が生じています。これはレーティングに対する考え方の差異であり、どちらが正しい間違っているという問題ではないでしょうね。タイムフォームがフォーエバーヤングは「131+」と判定するなら、ロンジン流に翻訳すれば「127」、もしくは「+」評価を上乗せして「128」と考えるか、ちょっと面倒ですが、そうした分かりやすい問題です。となると「128」は昨年のロンジン社ランキングが世界一に認定した英ダービー馬シティオブトロイ並びにドバイワールドカップでウシュバテソーロを8馬身半ぶちぎったローレルリバーに与えられたレーティングと全く同じになります。サウジカップのフォーエバーヤングは3着だったウシュバテソーロに10馬身の大差を付けていますから、単純に考えれば129とかでも良い気がするのですが、シーズンが幕を開けたばかりの時季に世界最高タイというのは凄いことです。
そのタイムフォーム誌が、サウジカップのレーティングについて追加で解説記事を掲載しました。ちょっと異例かもしれません。今、ダート界で何が起きているのか?世界のホースマンの多くが想像もしなかった日本産の日本調教馬によるチャンピオン誕生の背景にながあったのか?そんな分かりやすく、親切な解説記事になっています。同社のハンデキャッパーによれば「フォーエバーヤングは派手さはありませんが、ジェニュイン(本物)ですし、勝ち方を知っています。メイダン競馬場の経験もあるので、ドバイワールドカップも勝てるでしょう」とサウジからドバイへ、これまで誰もなし得なかったカップ連覇の展望を熱く語っています。ちなみに同社レーティングのダート部門の現役馬ランキングでは、フォーエバーヤングが131ポンドで1位、昨年のドバイ王者ローレルリバーロマンチックウォリアーが129ポンドで2位タイ、アメリカの快速馬フィアースネス127ポンド、BCクラシックの覇者シエラレオーネ126ポンドが上位を占めています。大手ブックメーカーの前売りオッズでもフォーエバーヤングは1.8倍と抜けた1番人気に推されています。競馬の世界地図がどう変わっていくのか?凄いシーンをリアルタイムで目撃できそうです。ワクワクが止まりません。