海外だより
香港競馬に学ぶ
近年の歳末は、シャティン競馬場の香港国際競走ではじまり、中山競馬場の有馬記念で幕を下ろすのが風物詩として定着しているようです。香港には日本からも精鋭9頭が遠征しますが、果たして〝強い日本馬〟の風潮を証明することができるでしょう。というのも、今年はここまで海外遠征におけるG1未勝利が続いているからです。振り返ってみれば、今年はフォーエバーヤングが2月にG3サウジダービー、3月にG2AUEダービーを連勝して幸先の良いスタートを切り、5月のG1ケンタッキーダービーでハナ+ハナの大接戦で3着と歴史的激走を演じてくれました。日本調教馬たちが前年のイクイノックスに続いて、世界一の座に君臨し続けるのでは、と期待されたのですが、G1レースではドバイターフでナミュールがハナ差、香港クイーンエリザベス2世カップのプログノーシスや、ブリーダーズカップターフのローシャムパークがともにクビ差、最近ではメルボルンカップのワープスピードがハナ差と惜しい2着は数々あったのですが、勝利には一歩届いていません。今週の香港国際競走が海外G1制覇のラストチャンスということになります。
しかし迎え撃つ香港勢も強力ですね。日本に来て安田記念の金メダルを持ち帰ったロマンチックウォリアーは王者の風格を漂わせています。日本馬リバティアイランドが人たち浴びせることができるでしょうか?かなりの難敵です。スプリント部門ではトンデモナイ大物が出現しました。カーインライジングがその馬で、目下7連勝中と無人の野を駆ける勢い、前走は〝香港の英雄〟と尊敬を集めたサイレントウィットネスのレコードを17年ぶりに書き換える快挙を成し遂げました。馬なりで好位を追走し、直線で追われると1ハロン足らずで3馬身半突き抜ける凄まじい瞬発力を披露しています。今回がG1初挑戦になりますが、当分はこの馬の天下が続きそうです。また今回はエイダン・オブライエン厩舎からハーツクライ産駒のセントレジャー馬コンティニュスアスなどハイレベル軍団がヤル気満々でチャレンジしてきます。日本馬にとって〝前門の虎・後門の狼〟といった状況でしょうか。
それにしても香港競馬の着実な成長ぶりには驚かされます。全馬合計で1300頭とJRAの3分の1を下回る規模にも関わらず、馬券売り上げはJRAに次いで世界2位のスケールを誇っています。この人気を支えている背景には、人々を熱狂させる〝英雄〟〝ヒーロー〟を次々と生み出す卓越したマーケティング&ブランディング能力があります。その一方では、シンプルで分かりやすい番組体系も貢献していると思います。現在、香港競馬を構成している距離体系は、1200m・1600m・2000m・2400mの4種類に集中しています。これらは〝基幹距離〟としてスプリント、マイル、中距離、長距離それぞれのカテゴリーの王道と国際的に広く認識されています。競馬場の設計や構造の問題も大きいのですが、日本の場合は1400mや1800mなど非基幹距離番組のレース数自体は多いのですが、チャンピオンを選定するG1レースは未だに存在しません。これらの距離のスペシャリストには気の毒ですね。多様性という点では時代に合っているのでしょうが、増えすぎても分かりやすさが失われるのが心配です。さて、週末は香港国際競走の熱戦を楽しむとともに、香港競馬の成長の軌跡にいろいろ学ばせてもらいましょう。
しかし迎え撃つ香港勢も強力ですね。日本に来て安田記念の金メダルを持ち帰ったロマンチックウォリアーは王者の風格を漂わせています。日本馬リバティアイランドが人たち浴びせることができるでしょうか?かなりの難敵です。スプリント部門ではトンデモナイ大物が出現しました。カーインライジングがその馬で、目下7連勝中と無人の野を駆ける勢い、前走は〝香港の英雄〟と尊敬を集めたサイレントウィットネスのレコードを17年ぶりに書き換える快挙を成し遂げました。馬なりで好位を追走し、直線で追われると1ハロン足らずで3馬身半突き抜ける凄まじい瞬発力を披露しています。今回がG1初挑戦になりますが、当分はこの馬の天下が続きそうです。また今回はエイダン・オブライエン厩舎からハーツクライ産駒のセントレジャー馬コンティニュスアスなどハイレベル軍団がヤル気満々でチャレンジしてきます。日本馬にとって〝前門の虎・後門の狼〟といった状況でしょうか。
それにしても香港競馬の着実な成長ぶりには驚かされます。全馬合計で1300頭とJRAの3分の1を下回る規模にも関わらず、馬券売り上げはJRAに次いで世界2位のスケールを誇っています。この人気を支えている背景には、人々を熱狂させる〝英雄〟〝ヒーロー〟を次々と生み出す卓越したマーケティング&ブランディング能力があります。その一方では、シンプルで分かりやすい番組体系も貢献していると思います。現在、香港競馬を構成している距離体系は、1200m・1600m・2000m・2400mの4種類に集中しています。これらは〝基幹距離〟としてスプリント、マイル、中距離、長距離それぞれのカテゴリーの王道と国際的に広く認識されています。競馬場の設計や構造の問題も大きいのですが、日本の場合は1400mや1800mなど非基幹距離番組のレース数自体は多いのですが、チャンピオンを選定するG1レースは未だに存在しません。これらの距離のスペシャリストには気の毒ですね。多様性という点では時代に合っているのでしょうが、増えすぎても分かりやすさが失われるのが心配です。さて、週末は香港国際競走の熱戦を楽しむとともに、香港競馬の成長の軌跡にいろいろ学ばせてもらいましょう。