海外だより
チャーチルダウンズから朗報
明日は5月第1土曜に当たりますが、世界中の“競馬好き”にとっては、一年を通しても一番ワクワクする一日ではないでしょうか?
というのも、この日は米チャーチルダウンズ競馬場では、総立ちの大観衆の「マイ・オールド・ケンタッキーホーム」の大合唱とともにケンタッキーダービーのゲートインが始まり、英ニューマーケット競馬場では「2000ギニー」のスタートを合図に2023年の平地シーズンが幕を開けます。今年の競馬が素晴らしいものでありますように、その瞬間に息を止めて祈りを込めるのが毎年の習慣です。
5月5日早朝、思わず声をあげそうになるほど嬉しいニュースがチャーチルダウンズから飛び込んできました。出走が絶望視されていたマンダリンヒーローの繰り上がり出走が決定したそうです。地方の大井を拠点に実績を積み上げ、ワンチャンスをしっかり掴み取ると、日本競馬を一段も二段もレベルアップさせた大功労馬サンデーサイレンスが勝ったサンタアニタダービーで歴史に残る大銀星を実現しながら、不運にもポイント不足で除外対象になっていました。藤田調教師はじめ陣営は三冠第2戦プリークネスSなど別の選択肢も模索したようですが、サラブレッドにとってホースマンにとってケンタッキーダービーは“唯一無二”です。本当に良かったです。おめでとうございます。偶然にもサンタアニタダービーでハナ差の勝負を繰り広げたプラクティカルムーヴなど2頭の出走取消で繰り上がったものです。繰り上がり馬からは、昨年のリッチストライクが大外枠からドンジリ待機、壊滅的な前崩れの急流を直線一気に差し切って奇跡の大金星を実現しています。ノーチャンスではありません。
カナダを主戦場にリーディングジョッキーに輝くなどの大活躍を続けている若武者・木村和士騎手が手綱を執ります。木村騎手は国境を行き来して、しばしばアメリカ各地で騎乗しており現地での経験も豊富です。フレッシュなコンビへの大仕事の期待で日本中が盛り上がりそうです。日本馬は先に出走が決定していたデルマソトガケもコンティノアールと合流して総勢3頭での挑戦になりました。いずれも枠順がちょっと外すぎるのは気がかりですが、そのあたりはどうなんでしょうか?3頭ともチャーチルダウン競馬場は初めてです。無理矢理っぽいようですが、ソックリさんを引っ張り出せば大井競馬場に似ていないでしょうか?ともに1周1600m、直線380mくらいの馬場形態は、鏡に映る左右ひっくり返しのイメージです。
大井で言えば、ケンタッキーダービーと同じ距離2000mのジャパンダートダービーの場合、フルゲートがあちらの20頭に対して16頭の違いも大きいのですが、取り立てて外枠が不利とは思えません。昨年のノットゥルノは大外14番枠でした。一昨年も8枠2頭のワントゥー決着、データ的には枠の有利不利は確認できません。大井を主戦場としてキャリアを積んできたマンダリンヒーローにとっては願ってもない条件で悔いのない競馬ができます。また、馬上から眺めるチャーチルダウンの風景は、大井の厩舎で生まれ育った坂井瑠星騎手にとってみれば、懐かしく心休まるロケーションかもしれません。手綱を執る愛馬コンティノアールは、ドバイのUAEダービーは13頭立ての12番枠からの発走で、好位に取り付くまでに随分と脚を使わされ、道中も外を回るロスが響きました。学習能力の高い鞍上鞍下、厩舎だと思います。明日のケンタッキーダービーデーは日本の“競馬好き”には夢のような一日になりそうです。心から楽しみたいと思います。
というのも、この日は米チャーチルダウンズ競馬場では、総立ちの大観衆の「マイ・オールド・ケンタッキーホーム」の大合唱とともにケンタッキーダービーのゲートインが始まり、英ニューマーケット競馬場では「2000ギニー」のスタートを合図に2023年の平地シーズンが幕を開けます。今年の競馬が素晴らしいものでありますように、その瞬間に息を止めて祈りを込めるのが毎年の習慣です。
5月5日早朝、思わず声をあげそうになるほど嬉しいニュースがチャーチルダウンズから飛び込んできました。出走が絶望視されていたマンダリンヒーローの繰り上がり出走が決定したそうです。地方の大井を拠点に実績を積み上げ、ワンチャンスをしっかり掴み取ると、日本競馬を一段も二段もレベルアップさせた大功労馬サンデーサイレンスが勝ったサンタアニタダービーで歴史に残る大銀星を実現しながら、不運にもポイント不足で除外対象になっていました。藤田調教師はじめ陣営は三冠第2戦プリークネスSなど別の選択肢も模索したようですが、サラブレッドにとってホースマンにとってケンタッキーダービーは“唯一無二”です。本当に良かったです。おめでとうございます。偶然にもサンタアニタダービーでハナ差の勝負を繰り広げたプラクティカルムーヴなど2頭の出走取消で繰り上がったものです。繰り上がり馬からは、昨年のリッチストライクが大外枠からドンジリ待機、壊滅的な前崩れの急流を直線一気に差し切って奇跡の大金星を実現しています。ノーチャンスではありません。
カナダを主戦場にリーディングジョッキーに輝くなどの大活躍を続けている若武者・木村和士騎手が手綱を執ります。木村騎手は国境を行き来して、しばしばアメリカ各地で騎乗しており現地での経験も豊富です。フレッシュなコンビへの大仕事の期待で日本中が盛り上がりそうです。日本馬は先に出走が決定していたデルマソトガケもコンティノアールと合流して総勢3頭での挑戦になりました。いずれも枠順がちょっと外すぎるのは気がかりですが、そのあたりはどうなんでしょうか?3頭ともチャーチルダウン競馬場は初めてです。無理矢理っぽいようですが、ソックリさんを引っ張り出せば大井競馬場に似ていないでしょうか?ともに1周1600m、直線380mくらいの馬場形態は、鏡に映る左右ひっくり返しのイメージです。
大井で言えば、ケンタッキーダービーと同じ距離2000mのジャパンダートダービーの場合、フルゲートがあちらの20頭に対して16頭の違いも大きいのですが、取り立てて外枠が不利とは思えません。昨年のノットゥルノは大外14番枠でした。一昨年も8枠2頭のワントゥー決着、データ的には枠の有利不利は確認できません。大井を主戦場としてキャリアを積んできたマンダリンヒーローにとっては願ってもない条件で悔いのない競馬ができます。また、馬上から眺めるチャーチルダウンの風景は、大井の厩舎で生まれ育った坂井瑠星騎手にとってみれば、懐かしく心休まるロケーションかもしれません。手綱を執る愛馬コンティノアールは、ドバイのUAEダービーは13頭立ての12番枠からの発走で、好位に取り付くまでに随分と脚を使わされ、道中も外を回るロスが響きました。学習能力の高い鞍上鞍下、厩舎だと思います。明日のケンタッキーダービーデーは日本の“競馬好き”には夢のような一日になりそうです。心から楽しみたいと思います。