調教師。騎手。馬券を買う人。
馬主、実況アナウンサー。
そして、スターター。
様々な人の思惑、
推理、強い念が交差する時間。
当コラムは、
発走時刻１分前にまつわるコラムです。
第6回夢色 グラス さま
突然ですが、皆様は馬券を年間何レース買いますか？
Club JRA-Netを使えば購入レース数はもちろん、騎手別や競馬場別の回収率まで見られます。面白い発見があるかもしれないので、一度ご覧になることをオススメします。実はあのトップジョッキーと相性が悪いかもしれませんよ？（笑）
私は、JRAのレースのみで2020年は2,828レース、2021年2,459レース、2022年は9月4日終了時点で1,031レース購入しています。
ここでお気づきの方がいるのではないでしょうか。「あれ？この人、1日にとんでもないレース数を買っているのでは？」
そうです。私はリアルタイムで競馬を見られる時は、全レース馬券を買わずにいられないのです。しかも、必ずパドックを全頭見て納得してから購入します。
3場開催ならば約10分おきにレースはやってきます。それを全レース購入するということは、パドックを2-3分見て検討、購入の繰り返しです。必然的に発走時刻1分前は馬券の軸、券種、金額などを考え始めてから、間もなくやって来ることになります。
しかし、馬券の締め切り時刻に追われたことは、ほぼ記憶にないのです。2場開催だと返し馬を見ながら、「時間に余裕があるなぁ～」と感じることまであります。
原稿のご依頼を頂いた時に「私には無縁だな・・・、何を書こう」が頭によぎりました。コラムタイトルに反することを書いてしまい申し訳ないのですが（笑）
私は、大好きな競馬の楽しさを沢山の方に伝えたい一心でyoutube活動を始めました。間違えたことを極力言わないようにレースはパトロールVTRまで見て、メモしています。前日には平場から重賞まで予想をしておくので、レース直前の検討や軸決めにはあまり困らない。馬券の券種パターンも大体決めてあります。これが馬券をスムーズに買えている要因です。
そんなペースで馬券を買っていて、買い間違えることはないのかって？自慢ではないですが、99%はありません！スマートフォンでの購入も慣れたものです。
しかしながら、2022年7月24日福島の7Rで1%をやってしまいました！私の本命は外枠待望、江田照男騎手の先行ロングスパート希望で15番ノアチェリー。まずは単勝。馬場がだいぶ荒れてきていたので、得意の相手5頭を決めての馬単表裏、軸１頭流しで馬単と同じ相手5頭への3連複を買いました。100円ずつですけどね（笑）
レースは抜け出したノアチェリーを相手に入れていた9番シャドウマッドネスが差し切り、そして3着に全く人気のない14番人気12番ディセンシー。実はこのディセンシー、パドックを見た時に気配良好、馬場も合いそうで相手に入れていたのです。
そして配当は馬単が49.7倍、3連複が・・・なんと998倍！ビッグヒットしたはずも何故かお金があまり増えない。購入画面を見てみると、馬単は15番から表裏２、９、１０、１２、１６番。3連複は２、１０、「１１」、１２、１６番。何故か9番シャドウマッドネスではなく、11番サトノリベルを入れてしまっていました。なんたる凡ミス！とても悔しい想いをして競馬を見るのが嫌になりかけましたが、その日のメインレース中京記念で競馬の神様は微笑んでくれました。おかげ様でそれ以降も馬券を買うスピード感は変化ありません（笑）
競馬、そして馬券にも毎レースドラマがあります。「馬券が全く当たらない！もう競馬なんて見たくない」なんて気持ちの日もあれば、「何を買っても当たってしまう！」そんなラッキーデーもあるでしょう。
競馬は巡っていくギャンブルであり、スポーツであり、エンターテイメントです。我々を楽しませてくれる競馬、そして馬券をマイペースで長く楽しむことで人生は豊かになりますね。マイペースで買っているからこそ、私は毎レース前、適度にドキドキできています。このドキドキ感を１日に最大36回経験できるのは幸せです。
なお、全レース買いをしている私は、毎年回収率85%程度ですのであまりオススメはしません（笑）
皆様にグッドラックを！競馬を楽しんでください！
※この記事は 2022年10月14日 に公開されました。
