02. 目標は女性騎手としての最多勝利ですね。いずれは、海外のレースにも出場してみたいです。
馬に乗り始めたきっかけ
細江美駒ちゃんが馬に乗り始めたのは、お兄さんがきっかけなんですよね?
小林はい。6歳上の兄が小学校5年生から乗馬を始めました。私は3歳だったんですが、ついて行っていましたね。
細江ご出身は新潟だから、新潟競馬場の乗馬スポーツ少年団で?
小林そうです。今、大井競馬所属で活躍している笹川翼騎手もいて、かわいがってくれました。楽しかったし、馬も好きだったので、自分も小学校5年生で少年団に入りました。
細江いざ、自分も乗れるとなって、ワクワクしました?
小林ドキドキ、ワクワクですね。最初はポニーからでした。そのうち、先生からサラブレッドに乗ってみるかと言われて。その時は、うれしかったですね。障害の大会にも出ていて、同期の子に負けたくない!って頑張ったり。懐かしいですね。先生に怒られるのだけは、ちょっと嫌でしたけど(笑)。でも、みんなで協力しながら切磋琢磨して、楽しかったですね。
細江そこから、ジョッキーを目指そうと思ったのは?
小林身近にジョッキーを目指している先輩たちを見ていたからです。私自身、体が小さいので、騎手をするには恵まれているのでは?と考えました。中学校2年生の時に、「騎手を目指します」と言ったら、先生方が強化選手のような感じでバックアップしてくれました。
細江そこからは、大変だったんじゃ?
小林毎日トレーニングに行って、家に帰るのが夜10時頃。自分でも頑張っていたな~って(笑)。両親も送り迎えなどがあって大変だったと思います。先生たちもですし、たくさんの方が私の夢のために協力してくれました。恵まれていたと思います。
競馬学校での生活
細江その努力もあって競馬学校に合格して。いかがでした?
小林職員室のパソコンで発表を見ました。職員室に入ったら、もう先生が笑顔だったので、いい結果なのかなって。実際に合格者の中に自分の名前があるのを見た時は、うれしさで一杯でした。不安もありましたけど、試験で一緒だった女の子もいたので心強かったですね。
細江学校生活はいかがでした?
小林なんか、非日常的な日々でしたね。ず~っと同じ人ばかりの団体生活だし。つらいこともありましたけど、騎手になりたい一心でしたからね。楽しいの方が勝っていました。フィジカルな面や騎乗技術で、男の子に負けたくないって気持ちはありましたから、勝った時はメチャクチャうれしかったですね(笑)。これからも、同期の存在は大事になるんだろうなと思っています。
細江学校生の間で、一番の思い出はなんですか?
小林トレセンでの実習ですね。実際に馬を育てている厩舎スタッフの方たちがいて、先輩ジョッキーがいて、みなさんの努力を間近で見ました。それに、馬は現役の競走馬です。とても濃い時間が過ごせたし、もっと頑張らないとと感じました。実習期間で、自分は変われたと思っています。
細江女の子の騎手候補生って目立ちますけど、みなさん親切に?
小林はい。挨拶に行くと、みなさん暖かく向かえてくれました。所属の鈴木伸尋厩舎のみなさんも、先輩の津村さんも、武史さんもです。もう、みんな大好きです。
休日の過ごし方
細江日々充実って感じですね。たしかに、どんどんステキにキレイになっています。
小林えっ、そうですか!?スキンケアもヘアケアもズボらなので…。でも、うれしいです。
細江札幌滞在だと、お買い物なども楽しんでいます?美駒ちゃん、おしゃれだし。
小林いや~、ありがとございます。好きなブランドがあるって訳ではないんですが、服や靴は好きですね。札幌だと駅にデパートがあるので、フラッと買い物に行ったりします。
細江他に息抜きは?
小林K-POPですね。きょうのTシャツも、SHINeeのキーさんがコムでギャルソンとコラボしたものです。CDとかも買っちゃうし、K-POP大好き。生き甲斐です(笑)。
細江楽しそう。20歳になってできることも増えているし、もっとたくさんのことが経験できそうですね。
小林「JRAジョッキーDAY2025」で帯広に行った時に、はじめて馬券を買いました!応援してくれる人の気持ちが分かったし、いい経験になりました。
細江大人になって、さらに成長ですね。
小林この夏は、(今村)聖奈さんを見習って、拠点を替えてみました。女性騎手がいろいろと活躍の場を広げる中で、自分も負けていられないと思っています。そのためにも、騎乗技術だけでなく、メンタルの面も強くなっていかなくてはいけませんよね。
細江騎手にとってメンタルって大事ですもんね。
海外のレースにも出場してみたい
細江今はミスしたなって時は、どう気持ちを切り替えているんでしょう?
小林ゲートで馬が立ち上がっしまった時、みなさんに迷惑をかけて申しわけないなと思います。でも、それも経験だと考えるようにしました。失敗しないと、教えてもらうこともできませんし。だから、北海道にいる間は、栗東から古川 (吉洋)騎手がきているので、癖のある馬に乗る時のことなどを教えてもらっています。
細江失敗も今後の糧になるってことですね。最後に、今後の目標を教えてください。
小林女性騎手としての最多勝利ですね。いずれは、海外のレースにも出場してみたいです。
細江シャーガーCの女性騎手選抜などもあるし、楽しみですね。
小林はい。日本とは、また違う環境だと思いますし、新しい経験がしてみたいです。それと今、逃げが自分のアピールポイントなので、もっと逃げ、先行の馬を任せてもらえるようになればと思っています。
(構成:スポーツ報知 志賀浩子)

細江 純子
1975年愛知県蒲郡出身。1996年JRA初の女性騎手としてデビュー。2,000年日本人女性騎手として初の海外勝利(シンガポール)。2001年引退。引退後はホースコラボレーターとしてフジテレビ『みんなのKEIBA』関西テレビ『競馬BEAT』に出演。夕刊フジ・アサヒ芸能などにコラムを連載中。書籍は『ホソジュンのステッキなお話』文芸ポストでの短編小説『ストレイチャイルド』。