01. 日本を代表する老舗のおもちゃ屋さんが午年に競馬コラボ
列もできますし、お客様も集まってくださって大成功ですね
梅田今回は東京・銀座にある博品館の伊藤義文会長にお話をうかがわせていただきます。お店に入ったところにある1階正面のイベントブースに、もうたくさんの馬たちが並んでますね。びっくりしました!大きなぬいぐるみと勝負服を着たジョッキーの人形がありますね。
伊藤今年は午(うま)年なので、大きく扱っております。あの勝負服は、もともと、父(巖氏)が使っていたものなのです。
梅田そうなんですね。それでは今回のJRAなどとコラボをすることになったいきさつを教えていただけませんでしょうか。
伊藤もともと、弊社に新規事業部というところがありまして、そこの責任者が「午年だから馬のことをやりたい」と考えた時にJRAとかTCKとコラボができないかというので、他にも馬の絵の作家さんにも参加をお願いして始めることになりました。
梅田先程も、ちらっと売り場を拝見したのですが、お客様が沢山お越しで、馬の商品をご覧になっていて購入もされていました!注目度が高いですね。
伊藤そうですね。やっぱり午年であることと、TCKさんなどから聞いたお話では、カップルの方で競馬場に来られた場合に、男性は馬券を買って、女性はグッズを買う、ということが多いそうです。
梅田いいバランスですね(笑)。いろんな馬のグッズがお店に並んでいますし、何より今、話題の(アイドルホースぬいぐるみの)イチゴケーキちゃんの大きい子もいますね。午年ならではの、商品もありましたね。評判はいかがですか?
伊藤お陰様で、お客様も集まってくださって大成功ですね。
梅田私の個人的な話になってしまうんですが、実は午年なんですよ。だから自分のことを言われているようでうれしくて、大好きな馬の仕事もさせていただいていますし、だから本当にうれしくなります。今回のコラボ企画は、いつまで開催しているのですか?
伊藤2月1日までですね。昨年のクリスマス後の12月26日から始めました。
梅田先ほど、新規事業部というお話がありましたが、その部署は名前のとおり新しいことを企画する部署なのでしょうか?
伊藤もともと南町田に店舗(グランベリーパーク・博品館TOYS CONCEPT)があるんですけど、その店舗とその近くに「はなれ」という別の店舗(博品館TOYS CONCEPT はなれ)があって、そちらは期間限定で常に商品を入れ替えながら紹介、販売するということをやっているので、今回はその責任者に「馬」を中心にということで。
梅田常に新しいものを入れていくという感じなのですね。しかも対象は、銀座という土地柄から対象は日本の方もそうですけど、海外の方にも向けてやることになると思いますので、売り場のコンセプト、企画って悩まれますよね?
伊藤もちろん海外の方もそうですし、地元以外の方々のお土産物になるような物とかで選んでいますね。
梅田歴史のあるお店なので、いつも決まっている「これ!」というものがあると思ったのですが。
伊藤ある意味、節操なくいろいろやらせていただいています(笑)。
梅田いえいえ、新しい風を吹かせていらっしゃるわけですね。最後は会長の「ゴー」で。
伊藤僕は、余程のことがなければストップはかけませんので。やっぱり若い人が考えた方が、いい発想が出ると思っています。「これを実際にやるのかな?」というものが、意外と当たったりするし、逆に僕の年齢なんかでなじみがあるものが売れなかったりしますしね。
梅田読めないからこその、やってみての面白さがありそうですね。
伊藤認知度があるからいいわけでもないし、外国の方は日本の馬や競馬文化について馴染みのない方もいっぱいいると思いますが、買ってくださる場合もあります。普通に考えたら、なかなかない発想ですけど、そういうことって実際にあるんですよ。絵馬とかは用途が分からないけど、「日本っぽい」ということでお買い上げいただいたりしています。
梅田なるほど!意外とぬいぐるみなどよりは、外国の方には絵馬が売れたりとかしているんでしょうか?
伊藤そういうことはありますね。日本の方でしたら、好きな馬のものを1つ買って、となるのでしょうが、お土産用に複数購入されるのは海外の方ならではだと思います。本来の絵馬の買い方とは違いますが。
梅田それくらい自由でいいですよね。お店に入った瞬間、おもちゃ箱みたいですね。どこに何があるか分からないくらいたくさんあって、いるだけで楽しいですよね。年代問わず、ずっといたいと思わせる空間だと思いました。
伊藤そう言っていただけるとありがたいです。


自分が売りたい物を仕入れて売る方が、情熱が伝わりやすい
梅田博品館さんの歴史は長いですよね。
伊藤博品館という会社そのものは1899年からなので、かなり古いのですが、伊藤家が経営に携わるようになってからは数えて3代目です。
梅田会社そのものが1899年からだと明治時代ですよね。その頃って、どういったものをお店に置いていらっしゃったのでしょうか?
伊藤その頃は関わっていなかったのであまり分からないのですが、関東大震災(1923年)の前の年に昔の建物ができているんですけど、震災のため1年で焼失しているんです。その頃の博品館は、「勧工場(かんこうば)」という言葉があるのですが、博覧会みたいなものをやった時に、入り口に下足番の方がいて、出口へ下足番の人が履物を移動させておくような形で買い物をする場所だったそうです。一説には百貨店の走りになった最初の建物だったという話は聞いたことがあります。
梅田履物を脱いでいくということは、かなりの高級店ですよね。
伊藤高級店というか、「新しい物」が買えるような場所だったようです。
梅田伊藤会長の会社は博品館もあれば、不動産事業の会社もあるそうですが。
伊藤毎日の売上を支えるおもちゃ販売という、日常的に動く事業。中期的な視点で展開する、2〜3年先を見据えた劇場事業、そして、長期的な視野で取り組む不動産事業の三本柱です。
梅田すごいですね。いろいろなことをされているのですね。博品館さんというと、「おもちゃの博品館」と思っていました。
伊藤そこについては、おもちゃの博品館を知らない方もたくさんいらっしゃいますし、反対に劇場をあまりご存じない方もいらっしゃいますから、それぞれですね。
梅田おもちゃだったら、どういう物を仕入れるとか、こだわりはあるのですか?
伊藤もちろん僕らが「これ、面白いから」というのは簡単なのかもしれませんが、うちは売る人が売りたい物を仕入れるのが基本なんですよ。自由というか、僕らがこれを売りなさいと言うよりも、自分が売りたい物を仕入れて売る方が、情熱が伝わりやすいと思うんです。
梅田確かに売り手の方が「売りたい!」という熱がある物を買いたいですよね。
伊藤それが基本です。


ぬいぐるみの売り場は日本でも最大級の大きさと品揃えだと思います
梅田最近のヒットってありますか?
伊藤「たまごっち」が、今年で発売30周年なんですよ。やっぱり、いろいろと技術って進歩するじゃないですか。最初の「たまごっち」から、今の「たまごっち」に至るまで、いろいろな進歩があるので、そういう意味では30年ぶりに手にしたら、「こんなに違うんだ!」って驚きがあると思います。
梅田あ、今はカラーなんですね!? 昔とは全然違いますね。そして正直なところ、今はいろんな販売の仕方があると思いますが、そのあたりへのこだわりはいかがでしょうか?
伊藤今はネットによる販売がたくさんあると思いますし、うちもやっていないわけではありませんが、うちは基本的にリアル店舗が中心なので。銀座と羽田空港、成田空港、新千歳空港、あと南町田のグランベリーパーク、軽井沢(プリンスショッピングプラザ店)にもあります。
梅田あくまで対面が中心ということなのですね。銀座のお店は、おもちゃ売り場は何階まであるのですか?
伊藤1階から4階まであります。2階は、ぬいぐるみで、ぬいぐるみの売り場は日本でも最大級の大きさと品揃えだと思います。3階が、いわゆるおもちゃ屋さんらしいおもちゃです。4階がゲームですね。ボードゲームとかテレビゲーム。あとスロットカーのサーキットがあります。
梅田スロットカー?サーキット?
伊藤スロットカーって小さい車のおもちゃで、片手でコントローラーを操縦して走らせるんです。スピードの調整を自分でやって走らせて、凝り始めたらきりがないくらいですね。実際にレースをやったりしています。
梅田へぇー。どれくらいの年齢層の方がやっていらっしゃるのでしょうか?
伊藤本当に小さなお子さんでも遊べますし、凝ることはいくらでもできるので、かなり年配の方もいらっしゃいます。
梅田私の世代だと、「ミニ四駆」がありましたけど、ああいう世代の方もはまったりするのでしょうか。
伊藤ちょうど同じくらいのサイズですね。そういうところから入られる方もいらっしゃいますし、普通にスロットカーで純粋に入られる方もいらっしゃいます。
梅田ぬいぐるみと言うと、馬のぬいぐるみはもちろんですよね。
伊藤JRAなどとのコラボの商品は常設ではないですが、キャラクターからリアルなものまで、いろいろあります。


(構成:スポーツ報知 坂本達洋、Photograher:橋本健)

梅田 陽子
セントフォース所属。学習院女子大在学中より、日本テレビ「きょうの出来事」お天気キャスターとしてデビュー。2006年よりグリーンチャンネルキャスターとして、中央、地方競馬に携わっている。情報、スポーツ番組MC・リポーター、イベントMCとして活動中。馬とお酒と音楽(ピアノとチェンバロとパイプオルガンの演奏をします)が好き。