二十歳の秋に競馬に出会い、いつかは馬主になろうと思ってから半世紀ちかく、ポッポノフェスタが初勝利の夢を叶えてくれました。出会いは24年のトレーニングセール、ナカヤマフェスタとオーナー御家族のストーリーに心打たれた知人との縁で愛馬となりました。ナカヤマフェスタの凱旋門賞に帯同された堀内先生のところに押しかけ、預託を引きうけていただきました。

頭が良すぎるのか、気難しいのか、調教もままならぬ中、西村騎手が我が子のように競馬を教えてくれました。掲示板にはのるものの、なかなか勝てない日々の中、7月12日とうとうその日がやってきました。

早起きが苦手で、直前まで応援に行くか、二度寝するか迷った挙句、新幹線に駆け込み福島へ。直線で先頭に出たのは見えました。津村騎手の馬が迫ってきたのも見えました。何が何だかわからないゴール。電話が鳴り「おめでとう、勝ってる。」そのあとはよく覚えていません。

一口馬主からスタートしても夢はつかめる。競馬という夢を築いてこられた先人に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。