きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ケンタッキーダービーへの道 (1)

ようこそいらっしゃいませ。

《スポーツの中でもっとも偉大な2分間》ケンタッキーダービーはご承知のように、一昨年からの新しい試みで、西海岸、東海岸、中部地区、UAEの概ね4つの地域でプレップレースを積み重ね、その上位馬に与えられるポイントの合計で優先出走権を決めていきます。以前ほどではないにしても相当にハードでタフな日程と内容ですから、《ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー》は有力馬が次々と脱落していくような容赦のないサバイバル的様相を帯びざるを得ない事情に変わりはありません。だから真に強い馬が育つのだというのも正論ですが、反面では、だから伸び盛りの若駒の成長の芽を摘んでしまうことになるのだという悲観論が根強く存在するのも確かなようです。

今年は先週末にアーカンソーダービーが行われ、主要プレップレースがすべて滞りなく実施されました。各地からは順調に力のある馬が勝ち上がってきているようです。目ぼしいところでは、昨秋BCジュベナイルを圧勝した2歳王者テキサスレッドのリタイアが噂される程度で、久しぶりに期待された顔ぶれが期待通りに揃うケンタッキーダービーになりそうです。

あと半月でチャーチルダウンズ競馬場に世界中の誰もが知っている《ケンタッキーの我が家》の大合唱が流れます。毎週水・木曜にお届けしている海外競馬四方山話ですが、少しの間、アメリカ競馬の祭典ケンタッキーダービーの成り行きを追ってみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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