きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

さあ、今日はダービーです。2010年に生を受けたサラブレッドは7197頭。昨年ダービー翌週から新馬戦がスタートし、18頭まで絞りこまれました。あとは80回目の歴史に刻まれる一頭の名を待つばかりです。

当時まだ若き騎手だったイタリアのミルコ・デムーロが、同じ舞台を駆け抜け巧腕でネオユニヴァースを二冠へと導き、史上初の外国人ダービージョッキーとなったのは2003年、今から10年前の70回目のダービーでした。

そのとき半馬身差後方にいたのが藤沢和雄調教師が手がけたゼンノロブロイでした。GI 21勝を含め、現役最多の1167勝を誇る藤沢和雄調教師がダービーにあと一歩まで近づいたのが、この年のゼンノロブロイと2002年のシンボリクリスエスでした。どちらもその後の成績が示すほどの最強馬です。しかし、ダービーを勝つには実力以外に何かが必要なのでしょうか。

ことし初の外国人ジョッキーによるダービー制覇を成し遂げたミルコ・デムーロの弟クリスチャン・デムーロがロゴタイプで兄と同じく皐月・ダービーの二冠へと歩みます。

コディーノにロゴタイプと、10年の歳月を経て再び訪れた何か運命めいたドラマティックなものを感じさせます。

たとえどんな結末であろうと、ダービー、この偉大なる歴史に恥じないレースをぜひ魅せてください。

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