きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

競馬ファンを出迎える河津桜

ようこそいらっしゃいませ。

中山競馬場には多くの桜が咲き乱れ春競馬を盛り上げます。向こう正面には約400本の染井吉野、正面入り口前にも染井吉野が彩り、入ってすぐ枝垂れ桜、河津桜が競馬ファンを出迎えます。枝垂れ桜は中山馬主協会60周年を記念して植樹された桜で、同じく正面入口入ってすぐに咲く河津桜は、平成10年に当協会50周年を記念してに植えられた桜になります。

平成10年といえば、スペシャルウィークがダービーを制覇し武豊騎手が初のダービージョッキー輝き、サイレンススズカが快進撃をつづけ、エルコンドルパサー、グラスワンダーとの無敗対決に13万人の観衆が東京競馬場に集まった時代です。夏にはシーキングザパールが日本調教馬として初めてヨーロッパのG1を制覇し、その翌週にはタイキシャトルがジャック・ル・マロワ賞を勝って世界に名を刻みました。日本馬が名を刻んだというよりは、日本で育った外国産馬が海外レースを勝ち、内国産馬もそれにつづいてほしい、そんな気持ちを当時いだいていたように思います。

師走の中山ではそのタイキシャトルが引退。有馬記念ではエアグルーヴやメジロブライト、セイウンスカイ、ステイゴールドらを退けグラスワンダーが復活を果たしました。競馬を取り巻く状況も、当時と今とではだいぶ変わってきました。

中山競馬場で競馬史を見届ける正面入り口の河津桜が、ちょうど見ごろを迎えました。桜だよりでも河津桜の様子を紹介しています。ぜひ週末、中山競馬場へお出かけください。

×