きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

香港王決定戦

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今週の日本は桜前線と足並みを揃えてやって来るG1高松宮記念の前哨戦G3阪急杯が行われますが、海の向こうに視線を転じると、例によって香港競馬が熱いことになっているようです。今年から4つの国際G1が創設され、ますます盛り上がっていますが、今週はそのひとつG1香港ゴールドC2000mがスタンバイしています。

本命人気は今や香港ヒーローの座に手が届くところまで来たデザインズオンロームでしょうか。昨年暮れの香港Cで王手をかけて、今月初めのトライアル・センテナリーヴァーズ1800mで準備万端をアピールしました。ここを勝ってドバイのシーマクラシック2410mに挑戦、4月末のクイーンエリザベス2世C2000mで春シーズンを締めくくり、たっぷりの賞金と身に余る光栄をくわえて来る青写真です。ドバイでは間違いなくハープスターやワンアンドオンリーの強敵になるでしょうね。

まだ若いモンには負けられん、と若きヒーロー候補を迎え撃つのがミリタリーアタックです。このレースを連覇中で前人未踏の3連覇の偉業を目指しています。デザインズオンロームには1勝2敗でやや劣勢なのですが、それでも前回の直接対決の香港Cでは単頭差の2着と際どく迫っています。シャティン競馬場では直線の魔術師というか実に老獪なレースぶりです。この他にも4年前の覇者カルフォルニアメモリーも顔を揃えます。香港で一時代を築いた馬ですが、9歳馬とあってさすがに寄る年波には勝てない近況です。老雄の奮起があるのでしょうか?いずれにしろドバイ前哨戦としての意味は軽くないと思います。そうした面からも注目したい新生G1ですね。

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