きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

その脚に刻まれる砂塵の歴史

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は東京競馬場で中央競馬今年初のG1フェブラリーステークスが行われます。
前売りオッズでは、昨年の覇者コパノリッキーが2.1倍で1番人気に支持され、ワイドバッハが7.6倍、ベストウォーリアが8.4倍、ローマンレジェンドが9.4倍とつづきます。
ホッコータルマエがフェブラリーステークスを回避してドバイへ専念したことで、今年のフェブラリーステークスはコパノリッキーが史上初の連覇なるかが話題の中心となっています。

出走馬にはワンダーアキュートの名前があります。
ワンダーアキュートが始めて中央G1に出走したのが2009年のジャパンカップダートでした。
その年のジャパンカップダートはエスポワールシチーが優勝。サクセスブロッケンを抑えてヴァーミリアンについで2番人気に支持されていたワンダーアキュートでしたが、初の古馬相手のG1で6着と将来への楽しみをつなげます。

翌年の暮れ、スマートファルコンが脅威のレコードを刻んだ東京大賞典にもワンダーアキュートは出走しています。
そのレースでは10着と大きく敗れたワンダーアキュートでしたが、以降トランセンド、スマートファルコン、テスタマッタ、ニホンピロアワーズ、ハタノヴァンクール、ベルシャザールら相手にG1で2、3着しつづけます。結果としてシルバーコレクターあるいは、ともに走るダート界の名馬を一歩ひいて歴史の証言者として記録し続けるような立場になっていました。
そのワンダーアキュートは一時は引退との話題も報じられたことがあります。しかし昨年の帝王賞ではコパノリッキーを2馬身離して優勝。年齢を感じさせない走りで地方G1・2勝目を手にします。

ワンダーアキュートは今年9歳になります。
チャンピオンズカップ5着、東京大賞典7着だったこともあり、前売りオッズでは単勝36.9倍となっています。
今年のフェブラリーステークスの出走馬は、その脚に刻まれる名馬とくらべてワンダーアキュートにとりどのように映っているでしょうか。

×