きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

東日本大震災から四度目のお正月です。十七万人余りの人々が仮設住宅で年を越さなければならない現実に心が痛みます。今年も競馬は大震災にのことを忘れてはいけないし、競馬に何ができるかを考え続けていかなければならないのだと思います。

年が開けると、もうクラシックの話題で持ち切りになります。ヨーロッパでは今年もガリレオの独壇場なのでしょうか。ジョンFケネディというガリレオ産駒がダービー候補の筆頭に挙げられています。昨年のオーストラリア、一昨年のルーラーオブザワールドと連覇中で08年のニューアプローチを加えると4頭目のダービー馬輩出のチャンスを迎えています。4頭は二百年を軽く超えるエプソムダービーの歴史でも史上最多タイの記録となります。明けて十七歳とまだ老け込む年ではありませんから、どんどん記録を更新していくんでしょうね。

同じサドラーズウェルズの血を引くモンジューは三年前に亡くなり、今年の明け二歳がラストクロップとなりますが、オルマンリヴァーがジョンFケネディのライバル視されています。イヤリングセールで四億円余りでクールモアに購買された良血馬です。モンジューは既にモティヴェーター、オーソライズド、プールモア、キャメロットと史上最多タイの四頭のダービー馬を送り出しており、オルマンリヴァーが勝てばダービー史上最高の種牡馬の栄光を戴冠します。宿敵が多数拮抗する現代競馬ではちょっと考えられない快挙です。

日本に目を移すと、師走競馬で行なわれた四つの芝G1の全部、同じく四つのG2の三つ、G3二つ中一つと重賞レースを総ざらいしていったディープインパクトの勢いは止まらないのでしょうね。中山大障害まで持っていってしまうのだから開いた口が塞がりません。明ければ得意中の得意の京都開催ですから、ノンストップインパクトとなるんでしょうか。
今年もぜひ良い競馬ライフを、薔薇色の馬券ハッピーをお祈りします。

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