きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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中京競馬場で行われた2歳新馬戦で秋に楽しが膨らむ1頭が初陣を飾りました。

勝ったハープスターは父ディープインパクト、母ヒストリックスター(母父ファルブラヴ)で祖母には1993年の牝馬二冠馬ベガがいる血統です。

ベガは繁殖牝馬になってからも期待に応えた牝馬でした。1996年に産み落とした初仔アドマイヤベガはダービー馬となり翌年のアドマイヤボスはセントライト記念優勝、1999年の仔アドマイヤドンは朝日杯フューチュリティSで最優秀2歳牡馬に輝いたあと、3歳暮れにはダートに転向、JBCクラシック、フェブラリーS、帝王賞など一時代を築いた馬でした。

2003年にキャプテンベガを産んだベガは、その後も繁殖を続けますが、2006年にクモ膜下出血のためこの世を去ります。ベガが最後に残した仔が、ハープスターの母ヒストリックスターでした。

ヒストリックスターはベガが残した唯一の牝馬です。未出走のまま繁殖牝馬となり、ハープスターはヒストリックスターの3番目の仔になります。

初陣となった新馬戦は単勝1.8倍の圧倒的1番人気で迎え、最後は馬場内側から一気に差し切り期待に応えました。レースはまだ遊びながら走っていたようですから、これから更に成長していきそうです。ぜひ祖母を超える走りを魅せてください。

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