きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

東京競馬場で行われたクラシックへの登竜門ともいうべきレース、東京スポーツ杯2歳ステークスは、4番人気のサトノクラウンが直線で馬群を割って伸び、先に抜けだした1番人気のアヴニールマルシェをクビ差とらえて優勝しました。

サトノクラウンの父はMarjuでアイルランド産まれの馬です。
活躍したのは1990年初頭ですから今から20年以上も前で、イギリスのダービー2着したあと、歴史あるレース、セントジェームズパレスステークスを制しています。手にしたG1の称号は1つのみでしたが、その後併用を開始。
2006年の香港ダービー馬で、クイーンエリザベス2世カップを2度優勝、香港チャンピオンズ&チャターカップ連覇など輝かしい成績を挙げたヴィヴァパタカを送りだしています。

日本ではこれまで産駒がレースを走ったことがあるものの、わずか数頭で、勝利したのはサトノクラウンが中央では初。産駒の重賞も今回が初制覇となりました。

そのMarjuですが、母父としてはすでに日本でG1を制覇しています。
2011年の桜花賞馬マルセリーナの母父がサトノクラウンの父Marjuで、札幌2歳ステークスにスプリングステークスと2つの重賞を手にしマイルチャンピオンシップで3着に入ったグランデッツァも同じく母父がMarjuになります。

国内で馴染みの薄い血統ですとどうしても実力を過小評価しがちですが、新馬戦で上がり33秒5、今回の東京スポーツ杯2歳ステークスでは33秒8で決めても十分にあり、馬群を割って力強く伸びる姿からも将来楽しみな1頭になりそうです。
来年のクラシックへ向けて、サトノクラウンを注目しておいてもよさそうです。

×