きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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日曜に行われた2つの重賞は、いずれも4歳馬が勝利しました。

アイビスサマーダッシュを勝ったハクサンムーンは、京阪杯につづき2つ目の重賞タイトルです。昨年のアイビスサマーダッシュは53キロの斤量で4着し、今年は56キロの斤量で先頭を駆け抜けました。勝ちタイムが54秒2で昨年勝ったパドトロワと同じタイムでの走破ですから、1年でだいぶ力をつけてきました。

函館競馬場で行われたクイーンステークスは、アイムユアーズが連覇を達成しました。3歳クラシック時は、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナとともに人気を占めていたアイムユアーズでしたが、秋華賞以降、どうも力が出し切れないレースがつづいてました。今回は前々でレースを進め4コーナー手前からの早め先頭での押し切り勝ちと、復活を感じさせる強い内容でした。

例年、人気薄が連に絡むクイーンステークスですが、今年は最低人気のスピードリッパーが2着に入りました。スピードリッパーの近走の成績だけみれば2桁着順つづきですが、3歳時にはフェアリーステークスでダンスファンタジアの2着に入ったり、ドナウブルーやフォーエバーマークにも先着したことがある馬でした。父ファルブラヴ×母ポップス(母父サンデーサイレンス)で、ポップスは中長距離で活躍したポップロックの産み親です。ポップロックはジャパンカップに有馬記念、メルボルンCなど重賞レースは名馬の前に2着が多い馬でした。

血を分けるスピードリッパーも、レースこそ違えどポップロックと似たような道をたどる血なのかもしれません。

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