きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週は新潟と函館で合わせて3つの重賞競走が行われます。

新潟競馬場の重賞競走は2歳による新潟2歳ステークスです。今年で33回を数え、2002年から2歳世代最初のマイル重賞として行われるようになりました。

長く夏の新潟開催を締めくくるレースとして、小倉2歳ステークスと同じ開催日に行われてきました。そのせいもあり、新潟2歳ステークスは小倉2歳ステークス同様、この舞台から秋へ向けて旅立ちといった印象がより強く残るレースだったように思います。

さて開催日が早まった昨年は、ホワイトマズル産駒のザラストロが後方一気を決め優勝。今年のユニコーンステークスで砂の女王の片鱗を魅せるサウンドリアーナは3着の結果でした。

新潟2歳ステークスは、マイネルレコルト、セイウンワンダーなど朝日杯フューチュリティSの優勝馬を送り出していますが、力を出し切れなかった若駒には、のちに活躍する名馬も多くいます。

このレースで5着におわったメジロドーベルは、暮れの阪神3歳牝馬Sで優勝。オークス、秋華賞、エリザベス女王杯連覇と名牝の道を歩むまで成長を遂げましたし、6着と掲示板にものれなかったインティライミは、翌年のダービーで2着でしたが、ディープインパクトに真っ向から勝負を挑むほどの力強さを魅せるほどの馬になりました。

今年出走する2歳若駒は、その後、どんな活躍を魅せるでしょうか。その走りから新しい世代の可能性を感じたいと思います。

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