きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週のフランス2歳G1モルニ賞を勝ったノーネイネヴァーは、ロイヤルアスコットの前走G2ノーフォークSに続いての連勝。ところがこの馬、れっきとしたアメリカ調教馬です。地盤沈下気味でヨーロッパ勢に母国の重賞を攫われる現状に歯ぎしりする思いで遠征を敢行したそうです。気持ちは良く分かります。勇気あるチャレンジに拍手喝采を贈りたい気分ですね。

さてノーネイネヴァー、父がスキャットダディですから、先週日本で旋風を起こしたヨハネスブルグの孫にあたります。エイダン・オブライエン厩舎の管理馬として2歳時7戦7勝、しかも愛英仏でG1レースを勝ちまくった挙句、米遠征してBCジュベナイルの勲章も手中にしました。ヨーロッパ、アメリカの双方で2歳チャンピオンに輝いています。孫ノーネイネヴァーの逆パターンですね。

日本での新種牡馬ヨハネスブルグは現在まで6勝を上げています。ゼンノロブロイの7勝に次いでディープインパクトと並ぶ快進撃。自身がそうだったように2歳戦に強い血統ですが、繁殖牝馬の質とかを考えれば立派な成績と褒めて良いでしょう。

さて、今夜はヨーク競馬場でのG1インターナショナルS。G1を3連勝中のアルカジームと若武者トロナドの対決です。宿敵ドーンアプローチをサセックスSで遂に倒したトロナドが距離を延ばしてどんなレースを見せてくれるのでしょうか。

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