きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

先週新潟競馬場で行われたダート1200mの3歳未勝利戦で8番人気の牝馬セイクラベが好位から抜け出し勝ち名乗りをあげました。

セイクラベは、父トーヨーヒリュウ×母メイプルスピカの血統です。トーヨーヒリュウ産駒はこれまで地方で産駒勝ちはありましたが、今回のセイクラベの勝利は中央での産駒初勝利となります。

トーヨーヒリュウは、ディープインパクトと同世代のサンデーサイレンス産駒で、ダート1800mの3歳新馬戦でデビュー。ゴール前での追い比べを制して初勝利をあげるも、2戦目の3歳500万下では出遅れて中団からとなりそのまま9着に終わっています。

トーヨーヒリュウの半兄トーヨーリファールは芝・ダートどちらの舞台でも走った馬で、ニュージーランドトロフィー、マーチステークス、平安ステークスの重賞勝ちのほか、毎日王冠2着、フェブラリーステークス2着、天皇賞(秋)4着などの成績を残した馬でした。

半兄以上の期待を抱かせていたトーヨーヒリュウでしたが、現役時代のレースはこの2戦のみで引退し種牡馬入りします。産駒も少ないためその名を見る機会は限られてしまいますが、現役時代に力を出しきれなかった馬の仔が大種牡馬にまじりその産駒がアッと驚かせるのもまた競馬の面白さです。

×