きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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いろいろあったアメリカ競馬ですが、ブリーダーズCが終わると年度代表馬が話題の中心です。今年の下馬評はBCマイル連覇をめざしたワイズダン、BCレディースクラシック(今年からBCディスタフと改称)、史上初の3連覇を狙ったロイヤルデルタのどちらか、と囁かれていたものですが、結局ワイズダンが快勝、ロイヤルデルタはビホルダーの前に4着に敗退、まぁ、ワイズダンで決まりなんでしょうね。

ただこの馬、目下G1を10連勝中と破竹の勢いなのです。向こうのお国柄ならヒーロー扱いされて当然と思うのですが、なぜか今ひとつ人気が湧いてきません。というのは、連勝の中に格下のレースが混じるからです。日本で言うと一時期のスマートファルコンがG3レースを勝ちまくり、いろいろ揶揄されましたが、あんなイメージなんでしょうか。馬主さん、調教師さんには余計なお世話なんでしょうが、ヒーローはどこまでも難敵を倒してこそヒーロー、そんな開拓時代からの思いが根強くあるようです。

しかしワイズダン、強い馬です。現役では世界トップのレーティングを獲得しているほどです。ストームキャットからヘネシーを経てワイズマンフェリーに至るスピード血統ですね。ヘネシーと言えば前出のビホルダーもヘネシーからへニーヒューズへと伝えられた血の持ち主です。へニーヒューズは来年から日本で種付けするようです。同じヘネシー系のヨハネスブルグが刺激になったのでしょうか。当分は目が離せない血統と言えそうです。

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