きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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京都競馬場で行われたマイルチャンピオンシップはトーセンラーが快勝し悲願のG1制覇を達成しました。道中は後方3番手につけるレース運びで、直線で内からダイワマッジョーレが抜け出し、ダノンシャークが競り合う外側を後方から一気の末脚で各馬を差し切っての優勝でした。

トーセンラーは、中距離から長距離でこれまで好走してきた馬で、距離マイルは初の挑戦でした。春には天皇賞(春)の距離3200mで2着に入っています。そのときのペースが前半1000mの通過が59秒4、2000m通過が1分59秒7で、ラスト600mが平均36から37秒以上かかったレースでした。天皇賞(春)でのトーセンラーの走破タイムは前半3Fが38秒0、後半3Fが36秒4でした。

今回のマイルチャンピオンシップは、前半の1000m通過が58秒3で、そのままゴールへと各馬がペースを一気に早めるレース展開です。天皇賞(春)とは全く異なるレースをトーセンラーは前半36秒4で走り、最後を33秒3でまとめました。京都の外回りコースが得意とはいえ、天皇賞(秋)を回避し、いきなりのマイルG1挑戦は関係者の見事で勇気ある挑戦でした。

トーセンラーを優勝に導いた武豊騎手は昨年のサダムパテックにつづいてのマイルチャンピオンシップ連覇です。中央・地方・海外合わせてのG1通算100勝と前人未到の大記録も達成しました。

トーセンラーの走りを次は有馬記念で見たい思いもありますが、次なる挑戦はどちらへ向かうのでしょうか。

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