きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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8日(日)、香港シャティン競馬場で香港スプリントが行われ、ロードカナロアが昨年に続く連覇を達成しました。層の厚い香港スプリントの舞台で連覇だけでも凄いことですが、レース内容が圧巻で最後は後続を5馬身ちぎっての圧勝でした。ラストランで、さらに桁違いの強さを魅せて現役を終える姿は本当に凄い、ただただそのひと言が出てくるばかりでした。

ロードカナロアは2歳新馬戦で2着に6馬身差をつけデビュー。その後、じっくりと仕上げられ3歳秋に京阪杯で初重賞を手にすると、翌年からスプリント路線の主役に躍り出ます。スプリンターズステークスで初のG1タイトルを手にして王者となると、香港G1にマイルG1を制するなどロードカナロアの独壇場でした。ロードカナロアは父キングカメハメハ×母父ストームキャットになります。サンデーサイレンス系との交配など、種牡馬としてもどのような活躍馬を送り出すかワクワクさせられます。

期待が高まるといえば、阪神競馬場で行われた2歳女王決定戦阪神ジュベナイルフィリーズも来年のクラシックがさらに楽しみになったレースでした。今年の2歳馬は牝馬のレベルが高いと言われ、レースには牡馬に混じって重賞タイトルを手にした牝馬がこぞって集結。最後はレッドリヴェール、ハープスター、フォーエバーモアによる5cmのハナ差、クビ差の大接戦でした。

今回のレースは、これで決着ではなく、かつてのウオッカとダイワスカーレット、あるいはブエナビスタとレッドディザイア、ジェンティルドンナとヴィルシーナなどのような来年の牝馬クラシック戦線での宿命的なライバル関係の始まりを告げたようなレースでした。

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