きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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土曜中山競馬場では中山大障害が行われます。大竹柵、大土塁、大生垣の三大障害を含めた距離4100mの大障害特別競走として戦前にスタートし、中山競馬場の風物詩として愛され続けているレースです。

2011年、逃げ切りを図るディアマジェスティをゴール直前で交わして初のG1を手にしたのがマジェスティバイオでした。マジェスティバイオは、翌年春の中山グランドジャンプは阪神スプリングジャンプを勝利し勢いにのるバアゼルリバーを8馬身ちぎって優勝。昨年の中山大障害ではマジェスティバイオの3連覇なるかどうかが注目されていました。

そのマジェスティバイオの連覇を阻んだのが、早め先頭に立ち後続の追撃をしのいだマーベラスカイザーでした。マーベラスカイザーは、マジェスティバイオよりひとつ下の世代で中山大障害を勝ったものの最優秀障害馬は中山グランドジャンプを勝ったマジェスティバイオに譲る形となり、2013年の障害レースはマジェスティバイオとマーベラスカイザーが中心に動いていくものと思われていました。

しかし今年、両馬ともあまりにも早くこの世を去ってしまいます。マーベラスカイザーにマジェスティバイオ、ともに元気であればこの中山大障害で激闘を繰り広げていたかと思うと残念でなりません。

今年の中山大障害は、すっぽりと抜けた空白の場所に、新たなる英雄の誕生を期待しながら見届けたいと思います。

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