きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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競輪やオートレースを所管する経済産業省が、払戻率をこれまでの75%から70%へ引き下げるそうです。うーん、難しい問題ですね。ファンにしてみれば、75円の価値が70円に減ってしまいます。主催者はその分、集客イベントを実施したり、広告宣伝に力を入れてファン拡大に努力するのでしょうが、なんとも微妙でちょっと痛い決定のように思えます。

競馬の農林水産省も同様の方針を検討しているそうです。こちらは払戻率の引き下げを可能にする法案ということで、一律引き下げられるのではなく、経営難の地方競馬などから適用されるのでしょうね。

ギャンブル産業というと叱られるかもしれませんが、売上だけでみると断然の横綱はパチンコです。年間総売上は20兆円を越すと言われています。払戻率という概念はなく、お店によってまちまちですが、おおむね90%前後が客に還元されます。90%を割ると客離れを招き経営が苦しくなるようです。それだけライバルが多く競争が厳しいからです。

最近はそれでもなかなか苦しくて1個4円の貸玉を1円にダンピングして敷居を低くしています。100円単位の馬券を10円から売るようなものです。

払戻率を引き下げれば短期的には賞金原資が確保できるとかいろんなメリットも生まれてきそうです。でも鶏を殺してしまうようなことにならなければ良いのですが。

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