きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

世界の競馬は、とてつもなくスケールが大きいです。

今週末、無敗の19連勝をかけて豪G1ライトニングSに挑むブラックキャビアがドバイ参戦表明に続いて、これも無敗の9連勝フランケルに挑戦状を叩きつけました。

ご承知のようにワールドサラブレッドランキングではフランケル136ポンド、キャビア132ポンドで飛び抜けた1位と2位の最強馬対決ということになります。ピーター・ムーディーという調教師は楽しませてくれますね。

実現するとすれば、6月19日のロイヤルアスコット初日の第1レース、クイーンアンS(直線芝1600m)になります。ただ問題はいくつかあるようです。キャビアは前走で初距離となる1400mを克服しましたが、マイルは未経験の領域になります。一方、フランケルはマイルで圧倒的な強さを見せてきましたが、今季は10ハロンのカテゴリーで王者をめざしています。“すれ違い”ムードも漂っています。

次に賞金の問題。クイーンアンSの1着賞金は約1800万円ですが、ムーディー調教師は増額を要求しています。キャビアの今シーズンは明日行われる豪ライトニングS、ドバイゴールデンシャヒーン、そしてイギリスに渡りロイヤルアスコットのダイヤモンドジュビリーSへ。このすべてに勝てばグローバルスプリントチャレンジのボーナス賞金(約7800万円)を手にすることになります。

ところがクイーンアンSとダイヤモンドジュビリーSは、中3日の編成になっていますから、両方を使うことは常識的には無理ですね。そこで賞金増額要求なのですが、もっともなことです。100万ドルで最強馬対決が見られるなら安いものです。JRAさん、スポンサードしてみてはいかがですか。

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