きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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3月3日、約2年間の大掛かりな改修工事を終えた中京競馬場が装いも新たにグランドオープンしました。約100メートル延びた直線、コース形態も平坦から急坂へ。開門時間前から徹夜組も含め、長い列ができたようです。

25日には春のスプリント王を決める高松宮記念が行われます。昨日、中山競馬場ではワンカラットが見事復活Vを果たしました。楽しみがまたひとつ増えましたね。

その中山で、昨日衝撃的なレースがありました。第3レースの3歳未勝利。優勝したイジゲンのレースを振り返ると大きく出遅れたものの3コーナーから前に進出し、その後直線で4馬身つき放す、まさに名前のとおり「異次元」の走りでした。

このイジゲンの父エンパイアメーカーの産駒は競馬関係者の中でも大変な注目をあびています。先週の中山記念を4連勝で快勝したフェデラリストの父馬ですね。3歳世代は4頭がデビューしていますが、新馬勝ち2頭を含む全頭勝ち上がっています。

エンパイアメーカーは、父Unbridled、母Toussaud(母父El Gran Senor)という米国産の血統です。現役時は、米G1フロリダダービーとウッドメモリアルSを連勝して臨んだケンタッキーダービーでファニーサイドに敗れ2着でしたが、3冠最終戦のベルモントステークスではファニーサイドの3冠を阻んで優勝しました。

翌2004年より生まれ故郷のジャドモントファームで種牡馬入りし、米2歳G1アルシビアデスSと米G1ハリウッドスターレットSなどを制したCountry Star、また米G1スピンスターSを制したMushkaなど、産駒デビュー以来5年連続でG1勝ち馬を誕生させています。2011年にはキーンランドセールで850万ドル(6億6千万円)で落札されたロイヤルデルタがブリーダーズカップ・レディーズクラシックを制し2011年エクリプス賞の3歳牝馬チャンピオンに選出されています。

昨年より日本で供用されていますが、本年の日本軽種馬協会への配合申込は募集枠を遥かに超え殺到しているようです。日本の生産馬がデビューするのはまだ先ですが、活躍がおおいに期待されますね。

エンパイアメーカー産駒にも是非ご注目ください。

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