きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週土日に行われたクラシックへのトライアルレースは、東西ともに春の主役に期待されていた馬がまさかの着順に終わり、伏兵の台頭で場内はどよめきに包まれました。どちらの関東馬の勝利で、特にチューリップ賞は重賞に格上された1994年以降、今回が初の関東馬の優勝となりました。

そのチューリップ賞で記念の勝利を飾ったハナズゴールは、春一番で吹く風のような強烈な末脚を披露してくれました。馬主は、マイケル・タバート氏。日本の映画をこよなく愛するオーストラリア人で、JRAでは珍しい(?)外国人での個人馬主です。ハナズゴールは馬体にひとめぼれして購入を決めたようで、オレハマッテルゼの初年度産駒になり、タバート氏自身も含め産駒ともども初の重賞勝利になりました。

弥生賞では9番人気の関東の伏兵コスモオオゾラがトリップとの追い比べを制しゴールを駆け抜けました。不良馬場で行われた葉牡丹賞でも力強い走りでしたので道悪は大得意なのでしょう。本番でも大物喰いに期待したいですね。

主役を担うと期待されていたディープインパクト産駒の思わぬ敗退で、春の主役争いは混沌としてきました。

今週は中山と阪神で桜花賞トライアルが行われます。土曜中山11R・アネモネステークスには36頭が登録。日曜阪神11R・フィリーズレビューには32頭が登録。新たなスター候補に注目してみたいと思います。

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