きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今日の京都、マイルチャンピオンシップが終わると、いよいよ世界の強豪が集うジャパンCウィーク開幕ですね。

今年はダービー馬エイシンフラッシュを筆頭に皐月賞馬で凱旋門賞帰りのヴィクトワールピサ、ダービーと菊花賞でともに2着のローズキングダム、天皇賞で古馬相手に最速上がり2着の実力派ペルーサと想像以上の好メンバーが顔を揃えてくれました。

これまで29回のジャパンCで3歳馬が勝ったのは4頭。日本馬に限ると98年のエルコンドルパサーと01年のジャングルポケットの2頭だけです。凱旋門賞が3歳馬優勢の海外とは様相が違います。向こうは能力の高い馬のほとんどが3歳限りで引退、古馬勢が手薄になりがちであるのに対して、こちらは故障がなければ4歳、5歳と走るのが普通です。古馬はなかなか強いというのが日本競馬の現実です。

第3回のジャパンCに出走してきた無敗の三冠馬、シンボリルドルフですら3着と古馬の壁に阻まれています。もっとも人気薄のカツラギエースが絶妙の逃げを打ち、ウィリー・カーソン騎手のベッドタイムが二番手流れ込み、そんな意外な展開に殺された面もありました。

過去10年、日本の3歳馬は1-4-3-20という結果です。勝ったのは01年のジャングルポケットだけで、2着は03年の菊花賞馬ザッツザプレンティ、04年の皐月賞2着馬コスモバルク、06年の皐月賞、菊花賞がともに2着、ダービー3着のドリームパスポート、08年のダービー、NHKマイルと変則二冠ディープスカイ、昨年は牝馬レッドディザイアが3着に健闘しています。

データ的には一流3歳馬が出てくれば通用する、そんな傾向を示しているようにも思えます。さて、今年はどうなるのか。ワクワクドキドキの1週間がはじまります。

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