きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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明日の高松宮記念に出走のカレンチャンは相当に強い馬です。彼女の地力を再認識したのは昨暮の香港スプリントでした。直線で前が壁になる不利もあって5着に負けましたが、相手は頑丈この上ない歴戦の牡馬やせん馬、牝馬の身でアウェーの戦いですから上々の結果でしょう。

このレース、日本勢は過去に延べ12頭が挑んでいます。いずれもチャンピオン級のスプリンターです。が、ほとんどが二桁着順で最高はサニングデールの7着、カレンチャンは初めて掲示板を確保した日本馬になります。

神戸で眼科医をやってらっしゃる鈴木隆司さんの愛馬です。母のスプリングチケットは吉田照哉さんの所有馬でした。京阪杯など6勝をあげたスプリングソングはじめ兄姉たちも吉田さんかクラブ名義で走っています。ちなみにすべて鶴留明雄厩舎が管理を引き受けています。鶴留厩舎出身の池添謙一騎手は母の代からの縁ですね。カレンチャンはセレクトセールで鈴木さんに落札され、この系統では初めて外部に出た馬ということになります。

鈴木さんは2000年に初めて所有馬を走らせ(新馬戦2着)以来、毎年1頭か2頭を所有して競馬を楽しんでいます。最近は繁殖に上がったカレンママの仔を所有し、オーナーブリーダー気分も味わっていらっしゃいます。こういう個人馬主がもっと増えればいいのにと思います。

今年はカレンチャンに加えてカレンブラックヒルというNHKマイルCの有力候補も手駒に揃いました。さて高松宮記念、ど真ん中の5枠10番を引き当てました。可憐な舞いを見せてくれそうですね。

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