きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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30回目を迎えるジャパンCに刻まれた歴史の中で父仔制覇というのはたった1組しか出ていません。シンボリルドルフ、トウカイテイオーがそれです。父がジャパンCに出走し、なおかつ難敵を打ち倒し、仔が同じ道を歩むというのは大変なことなのですね。

ところが今年はこの偉業に挑む父仔が大挙出走します。本命視されているブエナビスタは、99年のチャンピオン・スペシャルウィーク産駒です。01年の覇者ジャングルポケットはオウケンブルースリ、ジャガーメイルを送り込みます。04年に天皇賞、ジャパンC、有馬記念を連覇し唯一のボーナス賞金獲得馬であるゼンノロブロイは、息子ペルーサの乾坤一擲の大仕事を待ち受けます。

どれも有力馬であり、それぞれに魅力がいっぱいです。かつての天才少女から成熟した大人へとレース運びの完成度を高めてきたブエナビスタは史上最高の天才少女ザルカヴァを知る世界でただ一人の男、クリストフ・スミヨン騎手が引き続き手綱を取ります。

日本中を驚愕させたエリザベス女王杯のスノーフェアリー、ライアン・ムーア騎手はジャガーメイルの鞍上にいます。オウケンブルースリは昨年のレースでウオッカをハナ差まで追いつめて見せました。ペルーサは安藤勝己騎手が付きっきりだそうですね。

史上2組目の父仔制覇の偉業が実現するのか?馬券を離れても興味が尽きません。

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