きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

約1年5ヶ月ぶりに福島の地に競馬が帰ってきます。東日本大震災で壊滅的な被害を受けたスタンドも改修除染作業も3月22日に終え、あとはレースの再開を待つばかりになっています。

「再開、そして再会」をテーマに東北の再興へ向けて第一歩を踏み出します。初日のメインは福島競馬再開記念・福島民報杯。秋開催時に行われていた福島民報杯は時に距離を1200mに短縮し、2003年以降は春の福島オープンレースとして開催されてきました。

その福島民報杯は、ちょうど20年前に東京競馬場のスタンドを仰天ビックリさせた名馬を生み出しました。

1992年秋、名手・大崎昭一騎手を背にこのレースを制したレッツゴーターキンは、次走で天皇賞・秋に出走。大外から誰もが驚く後方一気を決めトウカイテイオーをもナイスネイチャをも抜き去り、見事大殊勲を手にしたのでした。それまで小倉や新潟などのローカル競走が主戦場だったレッツゴーターキンは、福島から東京へと向かい初めて経験する東京競馬場の大舞台で一世一代の大激走を披露したのです。

東北の想いを背に、今週から福島競馬が再開されます。この福島の地から大舞台の主役に躍り出る名馬の出現を待ちわびたいと思います。

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