きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週行われる桜花賞出走予定馬の中で、ハナズゴールの血統がひときわ目立ちます。

オーナーのマイケル・タバート氏は大阪の税理士に勤務するオーストラリア人。日本人の妻によって名付けられたハナズゴールは前走のチューリップ賞で絶対本命視されていた女王候補のジョワドヴィーヴルを直線一気で振り切り一躍、桜の舞台の主役へと踊りでました。

ハナズゴールの母シャンハイジェルは現役時代7戦してわずか1勝の成績でした。出走したのはいずれもダート競走で、未勝利戦では逃げて後続を3馬身振り切るもののその後のレースでは他馬を後ろから追従するばかり。まるで遠慮しているような走りがつづき、2戦目で見せたような自己主張をすることなく繁殖入りとなりました。

そのシャンハイジェルはオレハマッテルゼと結ばれハナズゴールを産みます。父のオレハマッテルゼはサンデーサイレンス9世代目となり同期にはネオユニヴァースやゼンノロブロイがいてハナズゴールは初年度産駒になります。父にとっても桜花賞の結果は気になるところでしょう。

後方からレースを進めるハナズゴールは母親ゆずりの性格でしょうか。激しい気性だったサンデーの血を引く父の性格を譲り受け最後の直線で強烈な末脚で他馬を抜き去り、レースは後ろから追従する控えめの性格だった母へぜひ桜の舞台で自由奔放に舞う姿を見せてあげてください。

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