きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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グランプリホースとして活躍したメジロパーマーが亡くなったとの悲報が流れました。2002年に繁殖引退後、旧メジロ牧場のレイクヴィラファームで余生を送り、25歳の往生でした。

メジロパーマーの同期にはメジロマックイーン、メジロライアンがいて、のちに「メジロ87年組」と称される中でパーマーはあまり目立たない存在でした。

デビューから3戦目に勝利を挙げたパーマーは、コスモス賞を制しOP入りするも惨敗が続き、2度の骨折で長期休養を余儀なくされます。復帰後も精彩を欠くことから障害レースへ出走。6馬身差で勝利するも、飛越が苦手だったことから再び平地へ戻りました。

そんなパーマーは、レースで大逃げをして個性を発揮するようになります。圧巻だったのは1992年の宝塚記念、有馬記念でした。いずれも9番人気、15番人気の低評価で逃げ切りV。グランプリ連覇し、大逃げ馬として名を馳せた父メジロイーグルへ見事な逃走劇で親孝行を果たしたのでした。

メジロパーマーは重賞馬を1頭だけ残します。障害重賞の京都ハイジャンプを制したメジロライデンは出走8頭中6番人気の評価の中、5馬身差をつけ圧勝。個性的な父の面影をレースで見せてくれたのでした。

パーマーの死因は心臓麻痺だったようです。安らかに眠ってください。

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